おうちで体感 まずはオンラインで美術館へGO! オープン待つ宝塚市立文化芸術センター | ラジトピ ラジオ関西トピックス

おうちで体感 まずはオンラインで美術館へGO! オープン待つ宝塚市立文化芸術センター

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 宝塚市立文化芸術センターのメインギャラリーなどで、開館記念展「宝塚の祝祭1 -Great Artists in Takarazuka-」が開かれている。といっても、施設自体は、まだオープン前。ウェブでの公開となっている。

宝塚市立文化芸術センター
宝塚市立文化芸術センター

 この宝塚市立芸術文化センターは、「だれでもいつでも立ち寄れる、みんなが集まる憩いの場」として4月19日にグランドオープンの予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言を受け、オープンが延期に。そこでセンターは5月1日、3DビューやVR映像で、センターの中や開館記念展を、オンラインで公開した。

 開館記念展「宝塚の祝祭1 -Great Artists in Takarazuka-」は、世界で活躍する宝塚ゆかりのアーティスト6人の作品を集めた。

 前衛美術グループ「具体美術協会」の代表的メンバー元永定正や辻司、中辻悦子、小清水漸、この施設のロゴマークを制作した松井桂三、そして建築家の宮本佳明の6人(元永定正はすでに亡くなっているが、ほかの5人は宝塚在住)。彼らの作品を通して、宝塚の歴史と今、そして宝塚の魅力を伝える。

辻司「飛天」
辻司「飛天」
中辻悦子「合図-eyes-ひとのかたち、椅子」/クレジット 撮影:福永一夫 提供:伊丹市立美術館
中辻悦子「合図-eyes-ひとのかたち、椅子」/クレジット 撮影:福永一夫 提供:伊丹市立美術館

 パソコンやスマートフォンから同センターのホームページにアクセスすると、3DやVRの動画で、その場にいるかのように施設の中を見て回ることができる。

 アートデザイナー・グラフィックデザイナーの松井桂三の作品「ルーメン」は、四角い箱の中に入ると、光と音の世界を体感できる。こちらは360度動画で見ることが可能。また、彫刻家・小清水漸は木を使った作品を展示。モノの質感や風合い、存在感を感じられる。

小清水漸「作業台ー表面から表面へー」
小清水漸「作業台ー表面から表面へー」
宮本佳明「澄心寺庫裏」 (C)Takumi Ota
宮本佳明「澄心寺庫裏」 (C)Takumi Ota

 オンラインでの作品鑑賞は、自らが操作して行きたいところに行ける。近づいたり、離れた位置だったり、また斜め上から俯瞰で見たりと、また実際の会場では不可能な角度からも作品を見ることができる。展示の準備をしている場面もあり、客観的に見るのはもちろん、自分がその作業に加わっているような感覚も味わえる。


■宝塚市立文化芸術センター
宝塚市武庫川町7-64
阪急「宝塚南口」駅から徒歩7分
阪急・JR「宝塚」駅から徒歩13分
ホームページ https://takarazuka-arts-center.jp/

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