――「丸い感じ」とでもいいますか、とっても素敵です。
レストランで「すいません」って店員さんを呼んでも大体通らないんですよね(笑)。
■受注生産だからこそ、生の声がはやく届く
――今年1月に初めてのフルアルバム『風吹く方へ』をリリースし、今月5月には期間限定のスペシャルCD「All right, good night」をリリースされました。配信ではなCDの受注生産なんですよね?どうしてこのような形態でリリースされたのでしょうか?
今回は自分たちでレコーディングをやってCD の梱包もDIYで作りました。手作りだからこそのスピード感を大事にしたいと思ったので。配信も、一般的な流通もいろんな手続きがあって時間的なロスが出てしまいますから。
今のこの気持ちを新鮮なうちに届けるために、何も通さないでバンドとファンが直接やりとりしようと。これが受注生産の裏側です。第一弾の梱包はもう終わりました。あとは送るだけです!
――音源はどんな仕上がりになっていますか?
今回は打ち込みばかりで、たとえば生ドラムは排除しています。
――それはどうして?
無機質な感じが世界観にはまっているなと。コロナウイルスの感染拡大防止、つまり対ウイルスのものだったのに、次第に小さなストレスが積み重なって人間対人間のぶつけ合いになってしまっていますよね。こうした現状に対する自分の中の戸惑いとか怒りとかを曲に乗せました。さらに、この長い自粛期間が終わった時にまた会いたい人に会いに行こうとか、今だからこそ他人を尊重しようとか、そういう希望を込めています。この裏と表が結果的に美しい形でまとめられたなと思います。
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