作詞家・松本隆さん「『瑠璃色の地球』Chorus」動画公開に寄せて | ラジトピ ラジオ関西トピックス

作詞家・松本隆さん「『瑠璃色の地球』Chorus」動画公開に寄せて

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街も、東京の真似をして、大きなチェーン店ばかりができると、神戸らしさがなくなるんだよね。そして、真似だから、常に本場にはかなわない。ここ(木馬)みたいに、残っている場所も大切にしないと。音楽も、流行に左右されない、神戸だけで流行っているような音楽があってもいいと思います。

たまには、東京ではできないことをやる。それが今回のようなことだと思います。東京だと、いろいろ大きくなりすぎて動きにくいこともあるけれど、それが神戸だとできる。純粋に、素朴に、ひとつのことをやり遂げる。それはひとつの武器になります。動画が完成して一番喜んだのは、僕かもしれない。

――「歌う人が少しでもあたたかい気持ちになれば」と呼びかけたけれど、できてみると、ご自身が一番うれしかったと。

誰よりうれしい。何もやってないんだけどね(笑)。

■長く歌い継がれる曲たち、アメリカで逆転現象も

――「瑠璃色の地球」だけでなく、多くの曲が歌い継がれています。

数日前に、アメリカ人が、「風をあつめて」を日本語のままでカバーして、ユーチューブにアップしていました。すごくうれしいよね、ああいうのは。アメリカに憧れて僕たちがやったことを、またアメリカ人がやるっていう、ある種の逆転がありますね。

――The other favorites(ジ・アザー・フェイバリッツ)、ニューヨークのブルックリンで活動しているミュージシャンですね。英語以外の歌をカバーしているのは、今のところ「風をあつめて」だけのようです。

日本語がすごくうまい。そして、ドラムのグルーブも、ちゃんと曲を聴き込んでカバーしています。あと、他にカバーしている曲もすごくいい。ニール・ヤングの「ハーベスト・ムーン」とかね。そういう意味では、「はっぴいえんど」と根っこが同じなの。だから「風をあつめて」を歌ってくれたと思う。50年経って、本家アメリカでカバーされる。音楽は奥が深くて面白いなと思います。

他にも、今年は「君は天然色」がアニメ(「かくしごと」)のエンディングテーマで使われたり、聖子の「SWEET MEMORIES」の日本語版(「SWEET MEMORIES〜甘い記憶〜」)が、マクドナルドのCM曲になったりしています。昔作った曲が、何十年か経ってリニューアルして、今も歌われているの。


『瑠璃色の地球』chorus~みんなで瑠璃色の地球を歌おう
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