淡路島の初夏を代表する果物、ビワの食べごろが近づいている。
明治30年ごろからビワが栽培されはじめた北淡地域は、ビワの特産地として知られる。
その淡路島の西海岸・播磨灘を見下ろす傾斜地で孤軍奮闘し、自然の恵みが詰まったビワを育てているのが「はいばらびわ園」の拝原理子さん。
1000坪ほどの広さに約200本を栽培。堆肥や淡路島特産のちりめん屑(魚粉)、米ぬかといった有機肥料を使い、無農薬で除草剤すら使わないという、有機栽培にこだわっている。そのため、害虫駆除、草抜きなどの手間はかかるが、おいしく安全なビワを安心して食べてもらいたいという思いが込められている。
そんなビワを心ゆくまで食べることができるのが、時間無制限のビワ狩り。1日1組もしくは2組限定で、団体客、中学生未満は不可。お弁当持参でピクニックとして訪れるのもオススメだ。料金はひとり1700円。予約はFAX(0799-82-3065)で受け付けている。
ビワ狩りが楽しめるのは梅雨入りするまでの半月~1か月程度。非常に短期間ではあるが、パンパンに実った甘くてジューシーなビワを堪能してほしい。もちろん取り寄せにも対応しているので、現地に行けない人は利用してもらいたい。
ビワの保存方法は、直射日光を避け、風通しが良く涼しい場所であれば常温でも可能。だが、ビワは追熟せず長期間の保存ができないので、購入後はできるだけ早め(2~3日以内)に食べるのが望ましい。もし日持ちさせたいなら野菜室に入れてもOKだが、冷やしすぎると風味が落ちてしまう。そのため、食べる2~3時間前に冷やすといいだろう。
はいばらびわ園では、期間限定でビワを食べるほかに、通年で草木染を体験できる。丹精込めて育てたビワを無駄なく使うところにも、拝原さんのビワに対する愛情が感じられる。
「はいばらびわ園」
兵庫県淡路市野島蟇浦883番地
電話 0799-82-3051
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