けんかもしつつ若い視点を取り入れて、時代に即した対応を 神戸・敷物メインの輸出入業 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

けんかもしつつ若い視点を取り入れて、時代に即した対応を 神戸・敷物メインの輸出入業

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 ラジオ関⻄の三上公也アナウンサーが、兵庫・神戸で活躍する企業やお店を訪ねる『こうべしんきん三上公也の企業訪問』(ラジオ関⻄『三上公也の朝は恋人』内、午前9時38分ごろ〜)。6月9日の放送回では、輸出入業を営むアキタス株式会社(本社:兵庫県神戸市中央区二宮町)を訪問し、会長の赤工哲彦さんに、敷物の情勢と現在の取り組みについて話を聞いた。

アキタス株式会社会長の赤工哲彦さん(左)とラジオ関西の三上公也アナウンサー(写真:ラジオ関西)
アキタス株式会社会長の赤工哲彦さん(左)とラジオ関西の三上公也アナウンサー ※写真撮影時にマスクを外していただきました

 敷物をメインに輸出入業を行う、アキタス。2代目となる赤工さんの息子・泰規さんが社長を担っている。今は、海外への仕事を赤工さんが請け負い、泰規社長は国内での仕事を担当。息子に跡を引き継いだことについて「私みたいな年配になると、だんだん町との感覚が合わなくなってくる」と語る、赤工さん。インテリアは時代の流れによってデザインや考え方が日々変わっていくため「(流れに敏感な)若い人を前面に出した方がええやないか」と思い、後を託したという。

 現在、アキタスでは催事関係に力を入れている。「商売の流れ(求めるもの)が変わってきていて、高級なものが売れなくなってきた」と、赤工さん。そのなかで「直接売る方が利益がよく、『売上』より『利益』で狙った方がええやないか」という思いから、「じゃぁ直接売った方がいい」と考えたそうだ。

じゅうたん
アキタス株式会社で取り扱うじゅうたん ※写真撮影時にマスクを外していただきました

 住宅事情について問われた赤工さんは「そんなには変わっていない」と語る。フローリングや板の間などにカーペットは必要なインテリアの1つ。ただし、価格帯は機械織りでどんどん安くなっており、「従来の高いじゅうたんにこだわる必要はなく、高いじゅうたんは民芸品のようになってきた」(赤工さん)。高級なじゅうたんはタペストリーのように壁に飾ったり、来客時にのみじゅうたんを敷くといったお客さんが多いそうだ。

 最後に、泰規社長とはどんなお話をされているかと問われた赤工さんは「けんかばっかしてましてね、意見が合わないんですよ」と苦笑い。互いに事情は分かってはいるものの、赤工さんは昔ながらのやり方を継承しようとし、息子さんは新しいやり方でやろうとして譲れないところがあるそう。それでも、業界の将来性についてはともに検討を重ね、先を見据えている。ただし、赤工さんは「それで『飲みに行こうやないか』と誘うんですけど、そこでもまたけんかしてしまうんですよ……」と笑って話していた。

取材を受けるアキタス株式会社会長の赤工哲彦さん(右)(写真:ラジオ関西)
取材を受けるアキタス株式会社会長の赤工哲彦さん(右) ※写真撮影時にマスクを外していただきました

『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2020年6月9日放送回 音声

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