朝の連続テレビ小説『エール』でヒロインのライバルを好演した俳優・小南満佑子が、4日、ラジオ番組に出演し、意外な夢を語った。この日、ゲストで登場したのは、出身地・兵庫県のラジオ局、ラジオ関西のワイド番組『羽川英樹ハッスル!』。
兵庫県西宮市育ちの小南は、「4歳のときから、クラシックバレエやダンスなど踊りを主に勉強してきた」という。現在のようにミュージカルを中心とする俳優業に飛び込むきっかけとなったのは、「幼稚園くらいのときに、梅田コマ劇場で見た」という大地真央主演のミュージカル『マイ・フェア・レディ』。「『歌って踊ってお芝居して、こんな華やかな世界が実現するんだ。こんなのがやってみたい!』と、すごい感動したんです」(小南)。
高校は地元、兵庫県立西宮高等学校音楽科。高校2年生のときに『レ・ミゼラブル』のオーディションを受けたのは、「自分の進路とか悩んでいるときだったので、イチかバチかという感じで。いま、どういう評価を受けるのか、プロの目線でどういうふうに判断されるか、チャレンジをしたかった。結果とかをあまり気にせず、受けてみようという一心だった」という。
すると、東京音楽大学進学後の2015年にアンサンブルで舞台に初参加。2017年の公演でコゼット役を勝ち取った。その後も、数々のミュージカルで好演。今春に朝ドラへの出演も果たすなど、いま飛躍が期待される俳優のひとりとして注目を集めている。
ラジオ番組内では、パーソナリティーの羽川英樹から「大学時代にそれをやって、いま朝ドラにも出ていて、次することあるの?!」と声をかけられると、照れ笑いを浮かべながら「いやいや、まだまだです」と謙遜していた。
ちなみに、小南と羽川は縁がある。小南の母は、かつて、よみうりテレビアナウンサー時代の羽川が担当していた『スポーツワイドショー ザ・プロ野球』のアシスタントとして出演していた。
その母に芸能界への道について反対されなかったかと問われた小南は、「反対はなかったですが、『やれ』といわれてやりだしたことでもないので。クラシックバレエや(堪能な)英会話とか、今まで習わせてきてもらったものは、全部自分からやりたいと言ったこと。それがだんだん芸能界のほうにつながっていった形です」とコメント。「たくさん応援はしてもらっているので、ありがたいです」と母や家族への感謝を述べていた。
ミュージカルでは、歌、踊り、演技力が舞台上で求められる。「もともと踊っていたので、踊ることや歌うことはすごく大好きですが、お芝居に関してはまだまだ先が見えないというか、ゴールが見えないので。すごい奥深いものだなと思うし、まだまだ勉強しなければいけない」と、さらなる精進を誓っていた。
その小南は、趣味が神社仏閣巡りという一面も持つ。「神社が大好きで、よく行きます。廣田神社さんは、西宮に住んでいるので、近いということもあってよく通わせていただいています。発表会やコンクールのときのお衣装も全部、正式参拝して、お祓いしてもらってから、毎回行くようにしている」というエピソードも語っていた。