■流泉書房の取り組み
流泉書房は、神戸でも屈指の「まちの本屋さん」だ。1953年に三宮で創業し、現在は垂水センター街の中に店舗を構える。本の販売だけでなく、地域に密着したイベントも積極的に行っており、毎週金曜日の夕方に行う「子どもが子どもに読み聞かせ」は、通算150回を超えた(※現在休止中)。
取材した平日の昼下がりでも、客がひっきりなしに来店していた。訪れる客の多くは、本棚ではなく店員に直行する。「なんか面白い本ある?」「はい、これどうですか」と、本と客とを熟知していないとできない販売スタイルだ。逢坂さんに至っては、客の携帯電話の操作方法の相談にまでのっていた。聞けば、流泉書房の前に勤務していた書店からの常連客なのだそうだ。
常連客だけでなく、初めて訪れる客や、コアな読書ファンを楽しませるのにも抜かりはない。手書きの「本日のオススメ本」のポップは毎日更新される。おススメ本のデータは来店客だけでなく、近隣の学校図書館の司書たちからも好評だ。
書店で出会えるのは本だけではない。ネット通販も便利だが、今回の「御書印」をきっかけにして、各地の書店の個性を楽しんでみてはいかがだろうか。きっと、リアルで豊かな出会いが待っているはずだ。
(取材・文=水野さちえ)
【御書印プロジェクト】
Webサイト(note)https://note.com/goshoin/
参加書店一覧 https://scrapbox.io/goshoin/
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※兵庫県内の参加書店は流泉書房(神戸市)、井戸書店(神戸市)、小林書店(尼崎市)、ダイハン書房本店(尼崎市)、ブックランドサンクス宝塚ソリオ店(宝塚市)、巌松堂書店(明石市)、安井書店(宍粟市)の7店(2020年6月時点)
【流泉書房】
神戸市垂水区陸ノ町1-2-2 (垂水センター街内)
電話 078-705-0911
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