サッカー日本代表のユニフォームは「ジャパンブルー」といわれる藍色。この「ジャパンブルー」という言葉があるように、日本は「藍」とのつながりが深い。
「藍色」と一言で言っても、48色あるという。また柄によってさまざまな表情を見せる。
江戸・明治時代はおおらかで大胆な柄。時代に応じた変化を遂げながら現在まで続いている。その伝統と今が見られる特別展「藍のファッション展」が、芦屋市立美術博物館で開催されている。
着物を着る人が減るなか、今も幅広く親しまれている浴衣を中心に、「藍」の衣装を藍染めの魅力を、およそ60点の作品を通して紹介する。
第1章は伝統的な江戸の浴衣を中心に、伝統の市松模様の浴衣や人間国宝の清水幸太郎の作品などのほか、染めの技法も紹介する。
このうち籠染めという技法は、型紙を真鍮の板に移して型を抜き、板を筒状にする。機械で回転させながら糊付けする。会場には筒状の型と、その技法で染められた生地が展示されおり、間近でその技を見ることができる。また技法では2種類の型を使うと両面に模様を染めることができるという。
第2章は現代ファッション。藍が現代の生活にどのように使われているか、また伝統的な着物にとらわれず新しい感覚で作品を発表するデザイナーやブランドの作品が展示されている。浴衣のほか、タペストリーやドレスなどもあり、新たな魅力を伝えている。
芦屋市立美術博物館
https://ashiya-museum.jp/