布地というと、涼しさからは離れるが、抗菌の生地にも注目。
西脇を中心とした地域の地場産業である「播州織」は肌触りがよく品質が高いことから人気で、マスクづくりにも多く用いられている。播州織工業協同組合では、「BOK抗ウイルス加工」という技術を持っていて、この加工を施した生地には、インフルエンザウイルスや大腸菌などに効果あることが確認されていた。このほど、コロナウイルスにも効果があるのか、外部の試験機関に分析を依頼し、効果があることが確認されたという。
どのような効果か。ウイルスの増殖を抑えるもので、ウイルスを死滅させるものではない。病気の治療に効果があるわけでもない。繊維についたウイルスの数を減らすことで、清潔に保ち、繊維製品を介してウイルスが広がることを抑えるものだという。繰り返し洗濯しても効果は続くことも確認されている。
このほど効果が確認されたのは従来のコロナウイルスで新型ではない。ただ播州織工業協同組合は、ある程度の効果が期待できるのでは、と、今後この技術をマスク用の生地に使う方針だ。
これからの暑い季節を乗り切るために、さまざまな工夫が求められる。工夫を凝らしながら一日も早く、コロナが収まることを願いたい。
【ハッカ油スプレー 作り方】
無水エタノール10ミリリットルに、ハッカ油3滴を入れよく混ぜる。そこに精製水90ミリリットルを加えて、さらに混ぜる。
※ラジオ関西『PUSH!』2020年6月30日放送回より