コロナ禍の夏、熱中症にかからないために 梅雨明け前後にできる自己防衛策 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

コロナ禍の夏、熱中症にかからないために 梅雨明け前後にできる自己防衛策

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 梅雨が明けると、本格的な夏がスタ―トします。今年は新型コロナウィルス対策として夏にマスクをする機会が多いことから、熱中症になるリスクが心配されています。どのように気をつければいいか、神戸市消防局に聴きました。

――マスクをする生活がすっかり定着しました。このマスクが熱中症のリスクを高めるともいわれていますが……。

マスクによる熱中症のリスクについては、必ずしも科学的な知見が十分に集積されているわけではありません。しかし一般にマスクを着用していると、のどの渇きを感じにくいなどの理由から熱中症のリスクが高くなるといわれています。マスクを着ける場合は普段よりも身体への負担が大きくなります。作業や運動には十分注意してください。特にN95等の高機能マスクは、通常のマスクに比べて心拍数が10%ほど上昇し、マスク内の温度は平均で1℃(約10%)高いです。屋外で人と十分な距離が確保できる場合は、適宜マスクをはずしましょう。

環境省「熱中症環境保健マニュアル2018」を加工し作成(神戸市消防局提供)
環境省「熱中症環境保健マニュアル2018」を加工し作成(神戸市消防局提供)

――梅雨の期間に注意すべきことはありますか?

まず熱中症が起こるメカニズムを説明しましょう。人間の身体は、体温を一定に維持するために、体温上昇時には、皮膚の血管を拡張したり、汗をかくことなどで熱を外に逃がします。しかし気温が高い場合など熱を逃がす力が追い付かない場合、身体に熱がたまり、体温が上がって熱中症を発症します。

熱中症を抑えるカギは「汗をかくこと」にいかに慣れているか、です。人間が上手に発汗できるようになるには、暑さへの慣れ‟暑熱順化(しょねつじゅんか)”が大切です。本格的な暑い夏を迎える前に暑さに備えた身体づくりが必要なのです。

梅雨の期間は、こうした身体づくりに取り組みたいものです。雨天時に屋外で運動できないときなどはお家でできる運動をしてください。神戸市消防局救急課のホ―ムペ―ジでも紹介しています。

運動できない場合は、入浴時に湯船に浸かることを心がけましょう。シャワ―で済ますのではなく、いつもと同じ温度でいつもとおなじようにお風呂に浸かり、目安として額や胸にうっすら汗をかくまで入るのが効果的です。水分補給は心掛けて、無理に長く入らない(長くても30分まで)。

――暑さに慣れるトレ―ニングで気をつけることは?


神戸市消防局救急課 ホ―ムペ―ジ
https://www.city.kobe.lg.jp/a84309/bosai/shobo/ambulance/necchu.html

環境省 熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp/

【神戸市内の暑さ指数は、神戸市健康局サイト「熱中症に気をつけましょう」でも掲載】
https://www.city.kobe.lg.jp/a38966/kenko/health/promotion/hyperthermia.html

【環境省の熱中症予防サイトでは暑さ指数のメール配信サービス(無料)を行っている】
https://www.wbgt.env.go.jp/mail_service.php

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