兵庫の青少年、10人に1人にネット依存の傾向 「人とのつながり」再認識で予防を | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫の青少年、10人に1人にネット依存の傾向 「人とのつながり」再認識で予防を

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 兵庫県は、青少年のインターネットの利用実態を調査するアンケートを実施するなど、いわゆる「ネット依存」の予防対策を推進しており、友だちや家庭でのルール作りなどを啓発する活動に力を入れている。県内の現状や問題への対策について、兵庫県青少年課の担当者に聞いた。

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※写真はイメージです

――兵庫県における「ネット依存」の現状はどうなっていますか?

 兵庫県内では、2019(令和元)年度は約10人に1人(10.3%)の割合で青少年にネット依存の傾向がありました。小学生は5%、中学生は8.8%、高校生は14.7%で、こうした割合は全国調査の数値よりは下回るものの毎年増加傾向にあり、年代が上がるにつれて増えていると言えます。

――「ネット依存」になってしまうと、どのような問題がありますか?

 よく言われているのは、夜ふかしをすることで朝が起きられず、生活のリズムが狂うということです。イライラすることが多くなる、ネット上でトラブルを起こす、SNSを使って会ったことのない人とやりとりをする、など危険な目に遭うリスクが高まります。

――どのような対策がありますか?

 保護者はネットを長時間使ってしまう状況だけに目を奪われがちですが、その背景に目を向けネット以外の楽しみを親子で一緒に見つけることが大切です。例えば身体を動かしたり、友達と遊んだり……人とのつながりを感じて「リアルの楽しさ」を見つけてほしいと思っています。

 兵庫県などはこうした問題への対応のひとつとして、「人とつながるオフラインキャンプ」を、三田市で9月20日から22日の2泊3日で実施する。2016(平成28)年度から始まり今年で5回目。あくまでネット依存の「予防」が目的だが、原則インターネットやゲームは使用できない。1日1時間フリータイムがあり、「スマホ部屋」でインターネットを使うのか、メンター(指導・助言をする役割の人)の大学生やキャンプで出会った参加者と一緒に遊ぶのかを“自分で”考え、気づくことができるのが特徴。

2019年度のオフラインキャンプのようす(兵庫県提供)
2019年度のオフラインキャンプのようす(兵庫県提供)
2019年度のオフラインキャンプのようす(兵庫県提供)
2019年度のオフラインキャンプのようす(兵庫県提供)

■人とつながるオフラインキャンプ2020
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk16/offlinecamp.html

【日程】
(1)オリエンテーション(参加者選考) 8月23日(日)
(2)オフラインキャンプ 9月20日(日)~22日(火)
(3)フォローアップキャンプ 11月22日(日)
※原則全日程の参加

【場所】
(1)兵庫県民会館
(2)(3)神戸三田アウトドアビレッジTEMIL

【参加対象】
原則として兵庫県内に住み、日常生活においてネット利用を見直したい青少年(小学5年生~18歳以下)20人程度

【参加料】
(2)(3)あわせて1万円

【申込期限】
8月10日

【問い合わせ先・申込先】
公益財団法人兵庫県青少年本部企画部
〒650-8567 神戸市中央区下山手通5-10-1 兵庫県企画県民部女性青少年局青少年課内
電話 078-362-3142
FAX 078-362-3957
Eメール seishonen@pref.hyogo.lg.jp

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