指揮者・バリトン歌手で、関西を中心に活躍する高曲伸和さんが、コロナ渦でのクラシック音楽業界の悩みや対策、今後の活動について語った。
◆コンサート事情について
――コロナがあってコンサートとか、今、できるんですか?
2月ぐらいから(コロナの影響で)いろんなことができなくなって、コンサートがほとんど中止になってしまったんですけど、7月の最初にコンサートを開催しました。そのときは客席の席数を半分にして、客席の1列目から8列目までは使用できないようにしました。
我々は“プルト”と呼んでいて何百年守ってきた常識があるのですが、弦楽器は2人で1つの譜面を見ていたのを、1人1つの譜面を用意して、演奏者同士が距離を保てるようにしました。
――そのコンサートのときに、それだけの感染対策をされていたら、どなたも陽性反応が出なかった……、
そうなんです。でもやっぱり、コンサート後の2週間はドキドキしましたね。「お客様から連絡来てないですか?」と事務局に問い合わせたり、出演者同士も「体調大丈夫ですか?」と連絡してみたり……。
――クラシックの方って敷居が高いイメージがありますけど、高曲さんって親しみがありますよね(笑)。
敷居はできるだけ下げたいですし、外したいんですよね。私たちも一緒のエンターテインメントですから、ポップスもロックもクラシックも同じようなジャンルになれたらと思っています。
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