このほか、キウイにも注目! リンゴやバナナ、イチゴなどほかの果物と比べても栄養素が豊富で、体内の余分なナトリウムを排出するカリウム、葉酸、抗酸化作用を持つビタミンEやポリフェノールも含まれているほか、グリーンキウイは、腸内環境を整える食物繊維が豊富。ゴールドキウイはビタミンCが多く含まれている。
キウイは肉や魚との相性がよい。グリーンキウイにはタンパク質を分解し消化を助けるキウイ特有の「アクチニジン」というたんぱく質分解酵素が含まれている。このため肉や魚のタンパク質が消化されやすくなり、胃腸への負担が軽減される。また肉と一緒に漬け込んでから調理すると、肉質が柔らかくなるという作用もある。サラダに使ったり、ヨーグルトと合わせてソース風にしたりと、「予防めし」では幅広い使い方が紹介されている。
そして定番。夏はさっぱりしたい「梅干」。梅の産地として知られる和歌山県田辺市の消防署では、消防車両に干し梅を常備しているそうだ。熱中症予防だけでなく、梅に含まれるクエン酸には食欲増進作用がある。日本栄養士会のホームページには「梅キノコ焼きそば」のレシピも。ソースの代わりに梅を使ってさっぱりいただける。豚肉も使うことで、疲労回復や夏バテ予防効果も。
これらのレシピは管理栄養士が考えたもので、サイトには、さまざまなものが並ぶ。
「病を免れる」という意味の「免疫」は、生活習慣や食生活の改善であげることができ、病気になりにくい、かかっても治りやすくする。その免疫機能は、多様な成分が複雑な代謝を営むことによって成り立ち、その仕組みには多くの種類の栄養素がかかわっている。だから「1日3食の食事のバランスが重要、どの栄養素と限定はできない」と日本栄養士会は言う。
暑さで食欲が低下しがちな今だからこそ、いろいろな工夫をして、健康な体を作ることが必要!
また日本栄養士会では、外から帰ったらまず手洗い、買い物してきた肉や魚などのパッケージは冷蔵庫に入れる前にアルコールでふき取るなどの「新しい生活様式」を提案している。
これまでとは違う夏、これからどのようになるのかはわからないが、身の回りのできることから始めたい。
※ラジオ関西『PUSH!』2020年8月11日放送回より
公益社団法人日本栄養士会ホームページ
https://www.dietitian.or.jp/
公益社団法人日本栄養士会「栄養の日」ホームページ
https://www.nutas.jp/84/yobomeshi/
豚肉を使った1品。「豚しゃぶの香味和え」
https://www.nutas.jp/category/recipe/id2676.html