【奥山さん】日本遺産第一号として平成27(2015)年に「丹波篠山デカンショ節民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」というストーリーが日本遺産に認定されました。
【田辺】「デカンショ節」の由来についてはいろいろ言われておりますが……。
【奥山さん】諸説あるんですが、「どっこいしょ」が変化した説や、丹波杜氏の「出稼ぎしよう」がなまったという説。それから書生節ということもあり、「デカルト、カント、ショーペンハウエル」の哲学者の頭文字を取ったという説などがあります。
【田辺】篠山鳳鳴義塾の人たちが東京へ行って、デカルトとカントとショーペンハウエル……というんですが、それよりも古くから言われていないのかな?という気もしますよね。
【奥山さん】どうも、それ以前からデカンショと言っているようですね。
【田辺】兵庫県の中で全国に通じる民謡としてはピカイチのものが、この「デカンショ節」なんでしょうね。それを地域おこしに活用されて、しかもそれが日本遺産に認定されたというのは、目的からいっても結果からしても大きな成果だと思います。従来はどういうことをやってこられているのですか?
【奥山さん】日本一の木造大櫓を囲み、何重にも輪ができて、櫓の上で唄をうたいながら、演奏しながら踊ります。(木造櫓としては日本一の規模を誇る高さ約9メートル、櫓を囲む舞台は約20メートル四方)
【田辺】盛んなときには踊り手は何人くらいの方が来られますか?
【奥山さん】今でも1,000人を超える方が踊られ、それ以上の方が輪の周りでご覧いただいています。
◆「デカンショ節」の魅力は、「丹波篠山のことがすべてわかる」こと!
15時間オンラインデカンショ(「ぐるり!丹波篠山」丹波篠山市公式観光サイトより)
https://tourism.sasayama.jp/dekansyo2020/
丹波篠山デカンショ祭
http://dekansho.jp/
『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』2020年8⽉13⽇放送回音声