一番多いのは、「これまでなんて不便な生活をしていたんだ」「生活が激変した」というお声です。公園へ行けた、病院へ行けた……。当たり前に感じるかもしれませんが、この当たり前ができなかった人にとって、喜びはひとしおだと思います。
――兵庫県では初めて、国の自転車活用推進本部から功績者として表彰されました。
自転車の利活用や少子化対策に可能性を示したことが評価されました。赤羽一嘉国土交通相から「30年前くらいに開発されていれば、私の妻も大変喜んだのではないかというふうに思っております」と言っていただけたのはうれしかったですね。生活者自身が、自分で行きたい場所を決め、自分のあしでその場所へ行ける。自立できる社会を目指したいです。
――今後の目標はなんですか?
これまでは自転車=2輪というイメージが強かったと思います。でもこれは、規格に則って健康な大人が乗る、という前提があってこそです。多様なニーズをもっている人たちが、自分の意志と力で自由におでかけが叶うよう、まずは自転車というツールで挑戦していきます。