【Juju】日本でもセーフティーカー導入で、築きあげていたリードがなくなったり、スピンをして順位を落として、それから逆転したりという経験はしたことはあります。
――本来なら15分プラス1周で速さを競うレースが、事故処理の間、セーフティカーが入ったことで、結果的には8分程度になってしまいました。「早く抜きたい」「でも時間が過ぎていく」という状況の中で、焦りのようなものはありませんでしたか。
【Juju】無我夢中で走っていましたし、レースを楽しんでいたので焦るという気持ちはありませんでした。ただトップを狙っていただけに度重なるセーフティーカーで残り時間が無くなって行くことは悔しかったです。
――一緒にマシンを仕上げてきたチームについてお聞きします。コロナの影響でマシンを調整するシェイクダウンは限られた時間で苦労したと思います。チーム内での信頼関係やコミュニケーションなど、感じたことを教えてください。
【Juju】コロナの影響で、本来合流する予定だったスタッフが来られなくなり、メカニックさんにたくさんの負担がかかりました。それでも毎日勝つための準備を惜しみなくしてくれました。それをそばで見ていたので、自分ができることは「そのマシンを誰よりも速く走らせること」と思い、そのことに集中しました。それぞれのチームのポジションで、精一杯やれる事を実行することで、互いのモチベーションを向上させていったと思います。まさにチームワークの勝利だったと思います。
≪(下)に続く≫