「実践を大事に」今年始動の神戸大学バリュースクール 神戸信用金庫と産学連携

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 ラジオ関西の三上公也アナウンサーが、兵庫・神戸で活躍する企業やお店を訪ねる『こうべしんきん三上公也の企業訪問』(ラジオ関西)。8月25日の放送回では、国立大学法人神戸大学副学長兼バリュースクールのスクール長を務める國部克彦さんに、神戸大学バリュースクールの概要や、神戸信用金庫との産学連携協定についての話を聞いた。

(写真:ラジオ関西)
国立大学法人神戸大学副学長兼バリュースクールのスクール長を務める國部克彦さん(中央)とラジオ関西の三上公也アナウンサー(右)(写真:ラジオ関西)

 革新的で社会的な価値創造に焦点を当てて、価値創造の研究と教育の機関として設立された、神戸大学バリュースクール。経営学部や医学部、工学部といった部局ではなく、神戸大学の在学生が誰でも参加できる『スクール』として2020年4月より始動。「思索と創造のワンダーランド」 をコンセプトに、人材育成に取り組む。

 そこでスクール長を務める國部さん。「価値というのは、教室で勉強しているだけでは意味がない」として、学生が実際に社会に飛び出し、価値創造=今までなかった価値を創ることを、少しでも経験して欲しいと考えている。

 企業と連携して実際のプロジェクトに携わることも行うという、神戸大学バリュースクール。「価値を創造することは既存の考えではいけない」「新しい価値を創造するには発想を転換しないといけない」「そのためには実践の中で価値がどう生まれるのかを経験することが何より必要」と、実践の舞台を重要視している。

 その神戸大学バリュースクールは、7月30日、神戸信用金庫と産学連携協力の推進に係る協定を締結した。「コロナ問題で特に中小企業が非常に大きく困っている。何とかこのコロナ問題の中で社会的価値を創造できないかと考えると、神戸大学には様々なリソースがあるので、(中小企業の)お困りごとと大学(リソース)を結びつけることで価値創造ができないだろうか」と思っていた國部さん。信用金庫による地元の企業への結びつきに着眼し、「協力することで中小企業のネットワークと神戸大学も連携することができる」と語る。

 また、「地域を重視することは世界につながるので、地域の発展や大学の発展、世界へと結び付けていきたい」とこれからの発展を見据えていた。

国立大学法人神戸大学副学長兼バリュースクールのスクール長を務める國部克彦さん
国立大学法人神戸大学副学長兼バリュースクールのスクール長を務める國部克彦さん(写真:ラジオ関西)

 一方、バリュースクールのあり方について、実は最初の2年は試行期間として、様々なことにトライしてみようと動くという。神戸大学が2年後に120周年を迎えることもあり、そのときに本格稼働するために試行錯誤をしている真っ最中とのこと。

「ひとつの考え方として、今、大学生たちは教科書的な勉強はしているが、実際にそれを社会で活かせる場が少ない」と語る、國部さん。このままでは会社に就職しても経験不足のままで、自分の能力を開花できないと危惧する。

 そこで、大学にいる間に社会を経験して、価値を作る体験をすることにより、その学生の将来性が広がるといった付加価値が出るように考えているとのこと。「価値創造教育において体系化はまだない」「価値とは何かを事前に決めることはできないから、実践を通じてそれを経験することで、その蓄積として価値創造教育を体系化することを目指す」と、今後のバリュースクールでの目標を掲げていた。


『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2020年8月25日放送回 音声

三上公也の朝は恋人 (3) | ラジオ関西 | 2020/08/25/火 09:00-10:00

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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