丹波篠山市は「デカンショ節~民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」とあわせて、2つの日本遺産を有することになります。
◆丹波焼の恒例行事
「春には『丹波焼の里春ものがたり』があります。ゴールデンウィークに窯元をオープン工房にしたり、窯元の特徴ある技法を見ていただいたり、一般のお客さんから作品を募集し、最古の登り窯で焼かせていただくというイベントです。秋には最大の丹波のイベント『丹波焼陶器まつり』が(例年は)10月の第3土日にあります。また、年間通して各窯元さんが6~8人くらいのグループに分かれて牡丹鍋を食べたり陶芸体験をしたりするプチイベントを開催しています」(市野さん)
◆現役最古の登り窯
市野さんの工房のすぐ横(丹波篠山市今田町上立杭)に現存する最古の登り窯があります。120年以上前に築窯。明治28(1895)年からの窯です(兵庫県の有形民俗文化財指定、丹波立杭陶磁器協同組合が中心となり大修復が行われ平成27年秋に初焼成)。六古窯はものすごい長い歴史があります。
「約850年間途絶えてないという部分ですよね。一人でも頑張って下さったから現在残っているということです」(市野さん)
コロナが落ち着けば、ゆっくり窯跡を見学し、近くの温泉(ぬくもりの郷)につかって、牡丹鍋を食べて、陶芸を楽しみ、ついでに気に入った焼き物を買われると、なおさら良いですね。
◆“焼き物の郷のおもてなし”ロングランで開催
『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』2020年9⽉10⽇放送回音声