鉄アナ・羽川英樹の新連載「行ってきました!」。初回は、兵庫県の神戸ー姫路間を結ぶ私鉄、山陽電鉄のお話です。
神戸・西代から姫路までを結ぶ山陽電鉄本線は全長54.7km。大阪・梅田から、阪神~神戸高速~山陽と相互乗り入れによる直通特急が誕生したのは、1998(平成10)年。直通特急というには停車駅が多く、大阪~姫路はJR新快速なら1時間ですが、山陽の直特は1時間33分もかかってしまいます。
しかし、そんな山陽電鉄線でも、見どころいっぱいの「山陽須磨」~「山陽明石」の区間をご紹介しましょう。
「山陽須磨」駅は、須磨海岸の最寄駅で、味わいある駅舎。4両の普通3000系アルミカーに乗りますが、山陽電鉄は1963(昭和38)年なんと日本で最初にアルミ車両を導入しているんです。
次の「須磨浦公園」駅には、1959(昭和34)年開業の昭和の香り満載の遊園地があります。1998年までは この駅まで梅田から阪急電車も乗り入れていましたね。
駅前からロープウェイ、そして、なつかしいカーレーターにガタゴト揺られ山頂に到着。レトロな回転展望閣からの眺めは最高です。この須磨浦公園駅を出ると、左手にすぐ海が広がってきます。この瞬間の気持ちのいいこといいこと。ここは絶対寝てはいけませんよ。
「山陽塩屋」駅は、古くから西欧人が高台に住み着いた町。線路横にあるグッゲンハイム邸は、先のベネチア映画祭で銀獅子賞をとった「スパイの妻」のロケ地にもなりました。
また駅からの細長い商店街にあるのが、「ワンダーカレー」。小さなエスニック風のお店ですが、牛すじのうまみと野菜・フルーツの甘みがうまくミックスされた絶品カレーです。
鉄アナ・羽川英樹の出発進行(YouTubeチャンネル)
山陽電車ホームページ
http://www.sanyo-railway.co.jp/