あたりまえのことを、あたりまえに 「喫粥了」の意味を知る ラピス和尚の辻説法 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

あたりまえのことを、あたりまえに 「喫粥了」の意味を知る ラピス和尚の辻説法

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 毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っているというわけで、そんな感動をラジトピで連載していきます。10月4日放送回の辻説法は「喫粥了」(きっしゅくりょう)です。

喫粥了

「喫茶」は、ご存じお茶をのむことですね。それと同じように禅寺では、おかゆをいただくことを「喫粥」(きっしゅく)というそうで、それが終了した「喫粥了」とは、「お粥を食べ終わりました!」という意味です。「それで……?」という感じなのですが、この言葉にも大変深い意味があるのです。

 修行をはじめた1人のお坊さんが修行場で趙州(じょうしゅう)和尚を発見! 「私は修行をはじめたばかりなのですが、何か教えていただけませんか?」と駆け寄ります。

趙州「朝のお粥は食べたかね?」
僧侶「はい! いただきました!」
趙州「それでは器を洗いなさい」
僧侶「なるほど!」

 そうです。お粥を食べたら器を洗う。あたりまえのことを、あたりまえにする。作って、食べて、片付ける。一連の流れこそが修行なのです。

 その時、その場ですべきことをする。それこそが「喫粥了」。ああ、本日も勉強になりました!

ラピス和尚

※みなさまの知りたい禅語もぜひお寄せください!
ラジオ関西『ラピスモーニング』(lps@jocr.jp)まで。

■ラジオ関西『ラピスモーニング』公式サイト
https://jocr.jp/lps/


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ラピスモーニング | ラジオ関西 | 2020/10/04/日 08:00-08:20

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