入所者に暴行したとして元職員(32)が傷害容疑で逮捕された西宮市の障害者支援施設で、別の元職員が入所者の胸をつねり、西宮市が虐待行為と認定していたことが15日までにわかった。
西宮市や施設によると、2019年1月、看護師として勤務していた別の元職員の男性看護師が、寝ていた入所者をつねる行為を同僚が目撃して発覚した。元職員は施設側の聞き取りに「起こすつもりでつねった」と説明。入所者の胸の周囲の皮膚に赤い痕が5か所残っていたという。この元職員は2019年7月に自主退職した。
施設側は「職員の問題点に気付くことができる職場風土が築き上げられなかった。逮捕された元職員も含め、適切な指導ができなかったのは組織の問題」と釈明している。