徹底したコロナ対策 紅葉シーズンも予約ほぼ満室 有馬温泉の高級料亭旅館 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

徹底したコロナ対策 紅葉シーズンも予約ほぼ満室 有馬温泉の高級料亭旅館

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 ラジオ関西の三上公也アナウンサーが、兵庫・神戸で活躍する企業やお店を訪ねる『こうべしんきん三上公也の企業訪問』(ラジオ関西)。10月20日の放送回では、株式会社欽山(本社:兵庫県神戸市北区有馬町)を訪問し、代表取締役の小山嘉昭さんに、コロナ禍での状況や取り組みについて話を聞いた。

株式会社欽山、代表取締役の小山嘉昭さん
株式会社欽山、代表取締役の小山嘉昭さん(右)と、ラジオ関西の三上公也アナウンサー(左)(※写真撮影時にマスクを外していただきました)

 神戸の奥座敷と呼ばれる有馬温泉の高級料亭旅館『欽山』。1929(昭和4)年の創業から料理旅館としてお部屋だしや一品だしといった部屋食を今でも続けており、提供される料理は都心で最先端の懐石和食。宿泊客が驚くような伝統の和食ながらも新しい料理を提供している。

 また温泉では有馬温泉の源泉の1つ『極楽泉源』のお風呂に浸かることもできる。さらに、欽山の庭は自然を身近に感じられるビオトープの様式。人工的に作ったものではあるものの、夏にはホタルが飛んできたり、川にメダカやエビなどが住んでいたりと、長い年月をかけ自然のようなたたずまいをしている。

 コロナ禍について、同社は緊急事態宣言の4月8日から6月19日まで営業を休止。「昔SARSとか、新型インフルエンザとかが初めて神戸で出て、神戸を敬遠されることって、過去に何度かあったと思うんですが、ここまでのことはないすべて(世界)が止まっている状態ですので、こんなことは皆さんも初めてではないかと思います」と小山さんは語る。

株式会社欽山、代表取締役の小山嘉昭さん(※写真撮影時にマスクを外していただきました)
株式会社欽山、代表取締役の小山嘉昭さん(※写真撮影時にマスクを外していただきました)

 一方、有馬温泉はインバウンドで外国からの観光、宿泊も多く、ほぼ外国のお客さんが泊っているという旅館もある。同社はインバウンドを獲得する活動を積極的にしておらず、もともと外国人宿泊客は少なくインバウンドの影響はなかったとのこと。しかし、国内の観光客も減ったこともあり、そういった面では小山さんも「苦労した」という。

 これから紅葉や年末年始に向けて同社の予約状況は連日ほぼ満室だそう。「ただ満室と言いましても、部屋数を半分にしています」。通常1部屋で食事や宿泊を済ませるが、同社ではもう1部屋別に客室を用意しているとのこと。食事専用の個室である会食場があるものの、数に限りがあり、用意ができない場合はそのもう1つの客室で食事を、といったことができる。

「そこ(もう1つの客室)でチェックインさせていただいて、フロントでの密を避けて、そこで夕食および朝食をとっていただき、お客様がご予約されたお部屋には、極力、私どものスタッフ、仲居が出入りしないように、(コロナ)感染症対策としてさせていただいております」(小山さん)。老舗旅館もコロナ対策を徹底し、有馬に訪れる行楽客を迎え入れる準備を整えている。

※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2020年10月20日放送回より


有馬温泉 欽山
https://www.kinzan.co.jp/


『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2020年10月20日放送回 音声

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