晩年、持病の腎臓病が悪化し、普段の生活は車椅子での移動になりました。中座には2階の楽屋まで階段に自動昇降機まで取り付けられます。楽屋にお邪魔しても本当にしんどそうでした。しかし一歩舞台に体を踏み入れた瞬間に、体がシャキッとなり迫真の演技が繰りげられるのです。このプロ根性には度肝を抜かれました。
そんな思い入れのある中座の閉館が決まったときに「中座のお客が私を育ててくれた。寂しい。お金があればこの小屋を買い取りたい」とつぶやいた言葉が忘れられません。生涯を舞台に捧げ2000年10月、80歳で人生の幕を閉じた生き様をどうかこの展示から感じとって取ってみてください。(※入場無料、午前10時~午後6時。月曜休館。12月6日まで開催)
常設展では なつかしの公演ポスターや芸人さんの舞台衣装展示なども興味深いですよ。(羽川英樹)
◇上方演芸の殿堂入り名人 特別展「生誕100周年 追悼ミヤコ蝶々展」
会場 大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)
大阪市中央区難波千日前12-7 YES・NAMBAビル 7階
電話 06-6631-0884
ワッハ上方 特別展「生誕100周年 追悼ミヤコ蝶々展」ページ
鉄アナ・羽川英樹の出発進行(YouTubeチャンネル)