1年中あるキャベツ。だが、その旬をご存知だろうか? 実は、春と冬がおいしい季節なのだ。
JA全農兵庫の南佳宏さんの話によると、兵庫県はキャベツの生産が多い地域だ。約1万8000トンの生産量で、国内でも上位を誇る。兵庫県内での主な生産地は神戸・東播磨・淡路。
「こうべ旬菜キャベツ部会」の部会長である、藤田政範さんのキャベツ畑は神戸市西区にあり、その広さは甲子園球場ほど。春キャベツは「味春」「若女将」「石井」「SE」の4種を。これから旬となる冬キャベツは、「藍天」「泰山「冬美」「夢舞台」「夢ごろも」の5種を生産している。
では、春キャベツと冬キャベツの違いは何なのか。同部会・副会長の木下真規さんに伺ったところ、春キャベツは葉が柔らかく、サラダといった生食向き。一方、冬キャベツは葉も茎も固く、ロールキャベツやお好み焼きといった、火を通す料理に最適とのことである。
藤田さんの所では、キャベツのみを育てており、各時期に収穫が行われる。春キャベツは3月下旬~6月中旬。冬キャベツは10月中旬~11月上旬。藤田さんの畑の場所は、寒暖差が大きく、そのおかげで冬は締りの良く、味の濃いキャベツが育つという。キャベツは気候によってとても左右されやすい野菜だそうだ。
収穫も一つひとつ手で刈り取り、丁寧に出荷していく。藤田さん、木下さんを筆頭に「こうべ旬菜キャベツ部会」の皆さんが生産するキャベツは、京阪地区を中心に大型スーパー、百貨店でも販売。また、神戸市西区近隣の直売場でも、購入が可能だ。
この冬は、神戸のキャベツを楽しんでみてはいかがだろうか。
※ラジオ関⻄『⾕五郎の笑って暮らそう』より