兵庫県高校駅伝競走大会(11月8日・丹波篠山市駅伝コース)の男子は今年、第75回の節目を迎える。全国大会優勝は西脇工が8度、報徳学園は6度。「兵庫を制する者は全国を制する」と言われほど、両校が長年にわたってしのぎを削ってきた。兵庫県高校駅伝競走大会75年の歩みをデータで振り返った。(記録は兵庫県高校駅伝競走大会冊子に基づく)
◆大会記録を16分36秒短縮
大会が現行の7区間42.195キロになった1953(昭和28)年の第8回優勝タイムは飾磨工の2時間20分31秒。報徳学園は1981(昭和56)年に初めて2時間10分台を切る2時間8分58秒で走ると、1986(昭和61)年に2時間7分14秒、1987(昭和62)年に2時間6分46秒、1989(平成元)年に今度は西脇工が2時間5分38秒と大会記録を塗り替えてきた。今の大会記録は西脇工が2008(平成20)年にマークした2時間3分55秒。1953年の優勝タイムを16分36秒短縮した。そのタイム差は距離に換算すると約5キロ。
◆長寿の区間最高記録
最も古い区間最高記録はいずれも1989(平成元)年に生まれた2区(3キロ)の8分1秒、5区(3キロ)の8分0秒で30年間破られていない。
◆ドリームチームは2時間2分5秒
全7区間の区間最高記録を足し算した「ドリームチーム」は2時間2分5秒。佐久長聖(長野)が2008年(平成20)年にマークした日本高校最高記録の2時間2分18秒を上回るが、エリウド・キプチョゲ選手(ケニア)が持つ2時間1分39秒のマラソン世界記録には及ばない。
◆優勝回数は西脇工が最多の26度
優勝回数のトップは西脇工。1977(昭和52)年に初めて頂点に立ってから26度まで積み重ねた。以下、報徳学園と飾磨工の14度、葺合6度、須磨学園4度、明石南3度、生野2度の順。連勝記録は西脇工の8連勝(1997~2004年)が最長。次いで6連勝を葺合(1961~1966年)と報徳学園(1983~1988年)が果たしている。