毎週日曜午前8時からのラジオ番組『ラピスモーニング』(ラジオ関西)で、神戸大倉山・楠寺瑠璃光苑の住職、「ラピス和尚」さんの楽しい仏教うんちくを届けています。日頃なにげなく使っている言葉が、思いもよらない“ふか~い”意味を持っている。そんな感動をラジトピで連載していきます。11月15日放送回の辻説法は「眼横鼻直」です。
なんだかおもしろそうな禅語です。眼は横に、鼻はまっすぐ。どういう意味なのでしょうか?
眼横鼻直に関して一休さんのお話があるそうで、一本の曲がりくねった松の鉢植えを家の前に置き、「この松がまっすぐに見えた人にはご褒美をあげます」と札を立てました。松の前にはすぐに人だかりができて、なんとか松がまっすぐ見えないか、しゃがんだり目を細めたりしましたが、いっこうに松は曲がりくねったまま。
そこに夕方、ひとりの旅人が通りかかり「本当によく曲がった松ですな」とひとこと。一休さんは家から飛び出て、その人にご褒美をあげたそうです。
あたりまえのことをありのままに受け入れる。それが眼横鼻直。なるほど勉強になりました。
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