濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信【盲ろう者の社会参加を考える】

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 4月から月1回、ラジオ関西の『PUSH!』内で放送されている「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」。2018年の『R-1ぐらんぷり』王者で、「ひょうごユニバーサル大使」でもある“盲目の漫談家”濱田祐太郎さんが、「ユニバーサル社会」の重要性について発信している。「ユニバーサル社会」とは年齢・性別・障がいの有無や、言語・文化などの違いに関わりなく、すべての人が地域社会の一員として尊重される社会のこと。

 11月16日放送のゲストは、「兵庫盲ろう者友の会」から理事長の井上智文さん、事務局長の平井裕子さん。通訳介助員の中村千鶴子さん、横田知華乃さん。今回のテーマは『盲ろう者の社会参加を考える』。

「盲ろう者」とは目と耳の両方に障がいを持っている人のことで、井上理事長もその1人。障がいの程度によって異なるが、最も大変なのは周囲とのコミュニケーション。井上さんと出演者との番組中の会話は「触手話」という方法を使って行われた。

 通訳介助員二人がスタジオに同席し、横田さんが井上さんの手を握った状態で手話の動きをし、井上さんに出演者の会話内容を伝え、井上さんはそれに手話で答える。それを中村さんが読み取って出演者に伝えるという方法だ。

井上さんが通訳介助員とともに、出演者との番組中に「触手話」という方法で会話
井上さんが通訳介助員の中村さん、横田さんとともに、出演者との番組中に「触手話」という方法で会話

 井上さんと横田さん、中村さんのやり取りについて、濱田さんは、「3人の連携プレーがすごい。1人でもポジションが変われば無理になる」と感心しきり。

 ただ、こうしたコミュニケーションのやり方を知らない盲ろう者やその家族も多く、家に引きこもってしまうという問題もあるのが現実だという。

 兵庫県では平成28年に「盲ろう者支援センター」が立ち上がった。盲ろう者が相談できるだけでなく、やりたいことを実現できる場所として、神戸元町の商店街の中に事務所を構えた。なぜ商店街なのかというと、盲ろう者が街の人々と自然に交流でき、街の人たちも盲ろう者の存在を知り、自然に接することが出来るのではという思いから。

 この支援センターでは事務仕事だけでなく、盲ろう者が外出したり買い物したりするときにサポートしてくれる「通訳介助員」の派遣やコーディネートなども行う。また、触手話をはじめとしたコミュニケーションの訓練も行っている。

 この訓練ひとつとっても大変で、それまで目が見えて耳が聞こえていた人が盲ろうになってしまった場合、当事者は真っ暗闇に放り出された感覚になり、恐怖が上回ってしまうため、その恐怖を和らげることからスタートする。何度も通ってもらってスタッフの手の感覚などを覚えてもらうことで、不安をやわらげ、そこから本格的な訓練に続いていくそうだ。

 この支援センターには「カフェ・タッチ」というカフェもある。名前は盲ろう者の皆さんが自分たちで考えたという。濱田さんは「盲ろう者の皆さんが名前を考えたのは素晴らしい。おさわりカフェにしなくて良かった」とスタジオの笑いを誘った。

「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」生放送の様子
「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」生放送の様子

 井上さんは「触手話がなかったら、自分は何もできず暗いままだった。触手話は大事なコミュニケーションだ。自分は元々耳が聞こえず、10歳ぐらいで視力が落ちてきた。とても苦しくつらい思いをし、引きこもりになった。でも、訓練があることを知り、盲ろうを受け入れて訓練を受けたことで、3年ぐらいかかったがスムーズにコミュニケーションが取れるようになった。やっとの思いで社会復帰ができて、自立の道を歩むことができた。ただ、これで終わりではなく、今、引きこもっている盲ろう者の人たちを支援センターに招き入れて、社会に出ていってほしい。それが自分の夢。そのために、自分は今、燃えている」と熱い想いを語った。

 現在、社会には新型コロナウイルスの影響が出ているが、平井事務局長いわく「盲ろう者の中にはコロナを知らずに生活している人も多く、マスクをつけることも難しい人もいる。そうした啓発もセンターでは行っているが、時間がかかることを理解してほしい」と呼びかける。

11月お菓子写真
『西古佐くろまめ お菓子な家族』

 番組後半は障がいを持っている方が作った授産品を紹介するコーナー。この日にピックアップしたのは、丹波篠山市「地域活動支援センター NPO法人陽だまり」で作られた、『西古佐くろまめ お菓子な家族』だ!

 西古佐の自家農園で利用者と職員が無農薬で大切に育てた黒豆を中心に使用した、黒豆茶とお菓子のセット。名前が個性的で、黒豆茶は「ばあちゃ」、お菓子には「きな子」「みそ子」「ぽん太」という名前が付いている。リピーターも多いという個性的なお菓子をぜひお試しあれ。


※「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」、次回は12月21日(月)『PUSH!』内でオンエアされる。


『濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信』2020年11月16日放送回

 

 

PUSH! | ラジオ関西 | 2020/11/16/月 15:00-16:00

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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