「メンタル強くなった」 デンマークF4初参戦のJuju 2020年を振り返る(上) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「メンタル強くなった」 デンマークF4初参戦のJuju 2020年を振り返る(上)

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【野田監督】タイヤは登録したものを使用するんですが、第2戦の前、2セットあったタイヤのうち、違うほうのタイヤを付けてしまった。そんなミスを今までしたこともないから、確認しなかった監督の自分の責任でもあります。

――結果的に12番手からのスタートで、3位まで追い上げたオーバーテイクが光りました。

【Juju】日本ではポールポジションからスタートして、そのままゴールが多かったので、そういう経験はありませんでした。でも、後ろからスタートしなければいけない状況で、自分でも抜けるかどうかわからない。お父さんから、「こういう抜き方があるよ」っていうのは一応教わっていたけど、いざレースが始まると、無意識に、あまり考えずに「今だっ!」という感じで抜いてました。

――前の車の後ろについて、空気抵抗を利用するテクニックがあるとか。

【Juju】そうですね。空気抵抗が全然違います。どんどん前の車に追いついていく感じ。カート時代にもそういう感じはあったけど、フォーミュラでは初めての経験でした。

――2つ目の舞台となったパドボーグでの第4戦の予選は、得意とするホームコースということもあってポールポジション。地元勢も次第にJujuの速さを意識し始めていました。決定的だったのは、3つ目の舞台であるリング・ジュルスランドの第7戦での予選。事前の練習が許されず、コースを知っている地元勢が圧倒的に有利でしたが、ここでもぶっつけ本番でトップでした。

【野田監督】予選は20分の間に、1周の最速のタイムを競い合うんですが、やはり毎年チャンピオンをとっているチームのメインのドライバーが速かった。Jujuとはだいぶタイムの差があったので、これは追いつかないなあと思っていたんです。残り2分を切ってJujuがタイムをあげてきた。あとコンマ3秒まで追いついたところで、無線で知らせると、次はコンマ1秒まで詰めてきた。コンマ1秒だと伝えたら、最終ラップはマシンもコースから飛び出すぐらい、横滑りする勢いで追い上げての大逆転でした。チャンピオンチームは本当に悔しそうでした。

【Juju】最初は緊張と焦りもあって、タイムが思うように伸びなくて。前に追い越さなければいけない車がなくて、後ろにも追い上げてくる車がいないクリーンラップのタイミングも、なかなか自分の思い通りにいきませんでした。でも、最後の最後でタイムが追いつき、追い越すことができてすごくうれしかったです。

Jujuは「メンタルが強くなった」と今年1年を振り返った

――速さについては自信もついた?

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