シップ、パップ、テープ…貼り薬の違い、ご存じですか? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

シップ、パップ、テープ…貼り薬の違い、ご存じですか?

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 姫路市を中心に28店舗を展開しているぼうしや薬局が発信する「町の薬局のつぶやき」。地域一番薬局を目指すぼうしや薬局が、地域の皆さんに向けて様々なテーマで発信していきます。今回のテーマは「湿布」についてです。

湿布といっても様々な種類があります
湿布といっても様々な種類があります

 腰の痛みや肩こり、筋肉痛にもよく使われる湿布。どのお宅にも必ずと言ってよいほど常備されているなじみ深いお薬ですが、実は大きく2種類があり、その特徴や注意点が異なる事はご存知でしょうか? 某漫才師さんのネタでは「ただの湿った布」といじられている湿布ですが、ここではその2種類の使い分けについて紹介します。

 湿布には、薄くて伸縮性があり、比較的粘着性が高い「テープ剤」と、不織布に水分を含む軟膏が塗布されており、厚みのある「パップ剤」の2種類があります。

「テープ剤」は粘着性が高く、剥がれにくいので肘や膝などの関節部分への使用がより適しています。1日1回タイプのものが多く、長い時間効果を発揮してくれます。ただし、粘着力が強いために皮膚への刺激が強く、かぶれてしまうことがあるので、汗をかく時期やかぶれやすい方はかぶれる前に早めにはがすほうが良いでしょう。また、「テープ剤」は肌色で匂いが少ないものが多いので、比較的目立ちにくいという特徴があります。服で隠れない部分に張る場合などに好まれます。

 一方、「パップ剤」は、「テープ剤」に比べて粘着性が低いため皮膚への刺激が弱く、含んでいる水分も多いため保湿効果もあるので、「テープ剤」に比べてかぶれにくいとされています。1日2回タイプのものが多く、このこともかぶれにくさにつながっています。また「パップ剤」は清涼感やにおいがあるものも多く、それを好まれる方もいらっしゃいます。

 注意すべき点として、ケトプロフェンという成分を含む湿布は、日光に直接当たると赤く腫れあがってしまうことがあります。これは含まれる痛み止め成分によるもので、「テープ剤」でも「パップ剤」でも起きることがあります。できるだけ湿布を貼った場所は直接日光に当てないようにしましょう。はがした後も4週間程度は直射日光を避ける必要があります。こちらについては詳しくは薬剤師に確認してください。

 よく「テープとパップ、どちらが効くの?」と質問されることがありますが、どちらも特徴があるので、一概にどちらがよいというのではなく、使われる方により適した湿布を使うことが大切です。


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