兵庫・淡路で鳥インフルエンザ 15万羽殺処分 井戸知事「渡り鳥との接触で感染か」

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 兵庫県淡路市の養鶏場で25日、高病原性鳥インフルエンザの感染が確認され、この養鶏場で飼育されている約14万6000羽を殺処分する。今年、養鶏場で感染が確認されるのは香川、福岡に続いて3県目(10か所目)となった。兵庫県の養鶏場での鳥インフルエンザ確認は初めて。

 県は26日夜に対策本部会議を開催。県職員が現地入りし、夜通しで作業を行った。会見した井戸敏三知事は、「誠に残念。まん延の防止措置に万全を期す」と述べ、「仮に卵や鶏肉を食べても人に感染することはない」と呼びかけた。さらに陸上自衛隊・第3師団(伊丹市)に災害派遣を要請、26日早朝から現地へ約400人が出動、殺処分に当たる。

防護服姿で会見に臨む井戸敏三知事「誠に残念だ」(25日夜 兵庫県庁)
防護服姿で会見に臨む井戸敏三知事「誠に残念だ」(25日夜 兵庫県庁)

 養鶏場から「鶏が死んでいる。様子がおかしい」と、県の淡路家畜保健衛生所に連絡が入ったのが25日午前。2度の簡易検査で陽性となり、その後の遺伝子検査(PCR検査)で、「高病原性鳥インフルエンザ」への疑似患畜が確定した。

 5日に香川県三豊市で高病原性鳥インフルエンザが確認されたことを受け、兵庫県は石灰を散布する消毒や、防鳥ネットのほころびの点検などを養鶏場などに呼び掛けていた。兵庫県内では2004年、八千代町(現・多可町)の食肉処理場で、京都府の養鶏場から生きたまま運び込まれた鶏から感染が確認されたが、兵庫県内の養鶏場で感染が起きるのは史上初めて。

 井戸知事は感染の原因について「香川県からの伝染はあり得ないのでは。その後、福岡県宗像市から淡路市に移った。香川県の感染原因も渡り鳥と言われており、その可能性が高いだろう。渡り鳥が直接、というよりは、渡り鳥のふんなどと接触した小動物が感染し、持ち込んだ可能性が考えられるが、まだはっきりは分からない」と説明するにとどまった。

 県は、感染が確認された養鶏場の半径10キロにある養鶏場など計7戸に区域外での区域外への搬出を禁止した。県によると、県内では194戸の養鶏場で合わせて約820万羽が飼育されている。

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