昭和ポップスの金字塔的作詞家・デビュー50周年秘話 松本隆さん「はっぴいえんど」なぜひらがな? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

昭和ポップスの金字塔的作詞家・デビュー50周年秘話 松本隆さん「はっぴいえんど」なぜひらがな?

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 ラジオ関西で2020年10月から始まった新番組『さくらいりょうこの「夢と生きる」』(火曜午後8時30分~)。最初のゲストとして、作詞家の松本隆さんが登場。現在生活の拠点となる神戸への思いや、作詞エピソードなどを語った。

作詞家の松本隆さん(写真右)と、番組パーソナリティーのさくらいりょうこさん(写真:ラジオ関西)
作詞家の松本隆さん(写真右)と、番組パーソナリティーのさくらいりょうこさん(写真:ラジオ関西)

 細野晴臣さん・大滝(大瀧)詠一さん・鈴木茂さんらによって結成された「はっぴいえんど」の元メンバーで、東京都港区青山生まれ。現在は神戸市在住の、松本さん。3~4年前に番組パーソナリティーのさくらいりょうこの友人が経営する元町の喫茶店に来店した情報があり、「いつか会ってみたい」との念願がこの番組の開始とともに叶った。

 番組はさくらいりょうこのオカリナ演奏で、松本さんが作詞した名曲「赤いスイートピー」のワンフレーズを吹くところから始まった。

 生まれも育ちの東京の松本さんが「なぜ神戸に転居したのか?」。この、何千何万回聞かれたであろう質問にも、「(地元の)青山や麻布地区は『港区』と名前がついているのに、内陸部で海が見えない。海や港が好きで、作詞家生活を始めた頃に引っ越したところが『たまプラーザ』というところで、これまた海から遠い。港を求めて探し続けたところ、神戸にたどり着いた」と、松本さんは丁寧に応えていた。

 また、「神戸のどこがお気に入り?」との質問には、「元町やトアロードがお洒落。裏道は狭いが『裏原宿』と雰囲気が似ていて好きな場所」という。

番組収録の様子(写真:ラジオ関西)
番組収録の様子(写真:ラジオ関西)

 松本さんのいたバンドは、もともと「ヴァレンタイン・ブルー」という名前だった。それが、詞を書いていた松本さんに、細野さんが「この詞のタイトルを名前にしようか?」「いいんじゃない?」と言ったことから、「はっぴいえんど」に決まったという。

 松本さんによると、大滝さんは『バレンタインにブルーでいるモテない男』のバンドという名前にノリ気だったらしいが、「ボクはモテていなくはなかったから……」と笑いを誘った。

 その当時は、英語をひらがなで書くことが新しかった時代だと、松本さん。それがあっという間に広がって、地方のバーの看板にもひらがなで(英語表記が)書いてあったそうである。まさに流行の発信源であったのだが、「ボクが元祖!」と話した。

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