カタールで行われているサッカーのアジアナンバー1クラブを決める大会、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2020の東地区は、一発勝負の決勝トーナメントに突入。ヴィッセル神戸は日本時間の7日に、中国の上海上港とラウンド16で対戦し、前後半に1得点ずつ奪い、2-0で勝利した。
この試合に照準を合わせていたヴィッセル神戸は、MFアンドレス・イニエスタ選手やDFトーマス・フェルマーレン選手、FW古橋亨梧選手、FWドウグラス選手など主力がそろって出場。対する上海上港は元ブラジル代表のMFオスカル選手とストライカーのFWリカルド・ロペス選手の両ブラジル人選手を軸に、中国人選手が周りを固めた。
試合が動いたのは前半31分。山口蛍選手のパスを受けたイニエスタ選手がドリブルで相手DFのタイミングをずらしながら左足でグラウンダーのシュート。必死で止めようとするGKの脇を抜けたボールはそのままゴールに吸い込まれ、ヴィッセルが待望の先制点を決めた。
キャプテンのゴールで勢いづくヴィッセルは後半5分、左サイドから古橋亨梧選手が入れたクロスボールに、ゴール前の西大伍選手が右足で上手く合わせてリードを2点に広げた。
後半途中にイニエスタ選手が負傷交代するアクシデントがあったが、その後もヴィッセルの選手たちは集中力を切らさず、このまま2-0で大一番を乗り切った。
試合後の会見で三浦淳寛監督は「難しい試合だったが、選手はチームコンセプトのもと、気持ちの入ったプレーをしてくれた。神戸で応援してくれるファン・サポーターの気持ちが選手にも届いて勝利を勝ち取れた」と振り返った。
2点目を決めた西選手は「まだまだな部分も多いので、この大会で成長したい」と話し、準々決勝へ向けては「勝つだけ。90分が終わったときに勝っていればいいという意識をみんなが持つこと」と意気込んだ。