兵庫県内では、この冬も、各地でイルミネーションが灯り、街を彩っている。
そのうちの1つが、上郡町のJR・智頭急行「上郡」駅前にお目見えしたイルミネーション。例年は上郡町が手掛けるが、今回初めて兵庫県立上郡高等学校の生徒が手掛けたステンドグラスとのコラボレーションが実現した。初日となった12月11日には点灯式が行われ、カウントダウンして灯りがつくと、生徒や集まった地域の人、子どもたちからは歓声が上がった。
上郡高校の生徒が手掛けたステンドグラスは、修学旅行や教室での様子など高校3年間の思い出をアクリル板に描いたもので、11月に行われた文化祭で展示された。農業系の学科もあることから、文化祭は例年地域の人でにぎわうが、今年は新型コロナウイルスの影響で「無観客」で行われた。作品を心待ちにしていた人も多かったといい、今回イルミネーションとして披露された。また、医療従事者への応援や地域の人たちへのメッセージが込められた作品もお目見えした。ただ、生徒たちのステンドグラスは、強風により一部ダメージを受けたため、現在、当初とは少し形を変えて灯されている。
上郡駅前イルミネーションは2021年1月11日まで、午後5時30分から午後9時30分に点灯される。
一方、川西市の阪急「川西能勢口」駅南側バスロータリー中央公園やJR「川西池田」駅前のイルミネーションは、市内にある3つの県立高校のボランティア24人や市立川西南中学校の生徒166人が電球の飾り付けに参加した。使われた電球はおよそ3万個。ハートや天使のほか、川西市の公式キャラクター「きんたくん」のオブジェも登場した。
川西市中心市街地イルミネーション事業実行委員会は「コロナ禍で暗くなりがちな心をあたたかくしたい。川西の冬の風物詩になるとうれしい」と話す。こちらは2021年2月28日まで、点灯時間は午後5時から深夜(午前)0時。