長らく演劇によるコミュニケーション教育に携わってきたオリザさんは、「“人”を軸にしたユニバーサル社会づくり」について、「文化による社会包摂」をテーマに掲げている。社会包摂は、簡単に言えば、立場に関わらず地域社会の一員として取り込み、支えあう考え方のこと。オリザさんは「今の日本は人間が孤立しやすくなっている。その中でアートによって人と社会をつなぎとめておきたい。豊岡で行っている活動はすべてそこにつながっていると」と語った。
番組後半は障がいを持っている方が作った授産品を紹介するコーナー。この日にピックアップしたのは『アフリカンプリントのマスクと小物』。
製作しているのは就労継続支援A型事業所の「バオバブ」。事業所の名前はアフリカの大地に根付くバオバブの木が由来で、「どっしりと明るい未来にしていきたい」という想いが込められている。コロナ禍で気分が沈みがちなときに、アフリカンプリントのマスクや小物を身に着けて、元気に過ごして欲しいというメッセージが込められている。
この日は実際にこのマスクを濱田さんが着けていたが、「普段布マスクは着けないが、かっちり守ってくれそうな気がする」とフィット感の良さが気に入った様子。見た目も紫やオレンジが使われた派手な色味だが、着けてみると驚くほど似合っていた。
※「濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信」、次回は来年、2021年1月18日(月)『PUSH!』の中でオンエアされる。
『濱田祐太郎のひょうごユニバーサル通信』2020年12月21日放送回