「かに王国」として知られる豊岡市の城崎温泉で24日午前、「かにサンタのクリスマスイベント」が開催され、観光客100人に松葉ガニや但馬牛などのクリスマスプレゼントが贈られた。
城崎温泉駅前にお目見えしたのは、円卓を利用した巨大ルーレット。周りには観光客4人ずつが座り、城崎温泉マスコットキャラクター・カニの「ジョーくん」「サキちゃん」が見守る中、4人のうち1人が豪華景品へのチャレンジ権をゲットする。参加無料で、1万5,000円相当の松葉ガニが3人に、9,000円相当の但馬牛が2人に当たるという大盤振る舞いのこのイベント、今年で22回目というクリスマスの恒例企画だが、今年は感染症対策のため参加者を減らし、ルーレットの周りに座る人数も例年の8人から4人に減らしたという。
見事松葉ガニを引き当てた三木市の男性は「このイベントのために仕事を休んで日帰りで来た甲斐があった。サンタはいました!」と大喜び。グループ旅行の帰りだという大津市の女性は「昨夜もたくさん松葉ガニをいただいて楽しい夜だったのに、家族への土産までいただいて、思いがけないことです」と感激していた。
城崎温泉観光協会青年部でこのイベントの実行委員長を務めた椿野陽一郎さんは「お客様同志の距離をとり、マスク着用を呼びかけるなど、感染症対策には気を配ってイベント実施にこぎつけた。今年は開湯1300年の記念の年なのに予定されたイベントの多くが中止になってしまったが、まだまだカニのシーズンは続くし、冬の温泉の風情をたくさんの方に味わっていただきたい」と話していた。(FMジャングル)