2020年『密』に思う《3》~『密』を脱したポスト・コロナ、その先の日本は?勝海舟・玄孫 髙山みな子さん | ラジトピ ラジオ関西トピックス

2020年『密』に思う《3》~『密』を脱したポスト・コロナ、その先の日本は?勝海舟・玄孫 髙山みな子さん

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 漢字1文字の一般公募で1年の世相を表す「今年の漢字」、新型コロナウイルスが世界的に猛威を振るった2020年は『密』が第1位に。4月、安倍晋三首相(当時)は新型コロナウイルスの感染拡大について「日本が戦後、経験したことのない国難ともいえる」と言及したが、果たして政治は国難を乗り越えるべく手を打ったのか?国難や時代の変容はこれまでにもあった。歴史をさかのぼって戊辰戦争の際、幕臣でありながら開けた考えを持ち、西郷隆盛と江戸無血開城を実現、明治維新後も新政府で要職を歴任した勝海舟。その海舟なら現在をどう見るだろうか。海舟の玄孫・髙山みな子さんに聞いた。

勝海舟肖像画〈※画像提供 髙山みな子さん〉
2020年、海舟が乗った「咸臨丸」が品川を出航、太平洋を渡りサンフランシスコに入港して160年〈※画像提供 髙山みな子さん〉

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 2020年春以来の新型コロナウィルスの騒ぎで『密』という言葉もすっかり日常に浸透した感がある。買い物の会計のためにできる列で「ソーシャルディスタンス」をとるのも、目印がなくても自然に間隔があく。もう人の五感の一部のように身体に取り込まれている気がする。それなのになぜ感染拡大が止まらないのか。

「Go To トラベル」や「Go To eat(イート)」がやり玉に挙がったり、休業補償を手厚くしてくれなど、あれこれの声がある。国、都道府県、市町村に補償を求めても、何を行うか決めるのは政治家。しかしその財源は国民の税金なのである。経済を回さないと財源は遠からず底をつく。多くの人が仕事を失った状態から早く抜け出す必要がある。

政府は全国で停止(12月28日~1月11日)した「GoToトラベル」について、2021年1月初旬に再開の可否を判断、感染拡大が続けば延長も想定
政府は全国で停止(12月28日~1月11日)した「GoToトラベル」について、2021年1月初旬に再開の可否を判断、感染拡大が続けば延長も想定

 例えば観光業は裾野が広い分、宿泊、観光施設などわかりやすい部分だけでなく交通機関、お土産、飲食関係など家を出てから帰るまで多いの場所で多くのヒト、モノに金額の多い・少ないはあるにしてもお金がおちる。だから「Go To トラベル」は理にかなった施策と言えよう。

 ただ、なぜいきなり旅の範囲を全国に広げなければいけないのか。コロナのおかげで自分の近隣に今まで気がつかなかった素敵な場所をみつけた、という話をよく耳にする。

 ならば「Go To」はまず、自分の居住する市町村から始めてみるというのはどうだろうか。歩いたりバスに乗ったり、ゆっくりと我がまちの魅力探しをしてみる。こんな所にこんなものが、こんな人が、という発見はどこの街にもたくさんあるだろう。

「GoTo」事業は2021年6月末ごろまで継続。少なくとも2月まで旅行代金の50%相当の補助を続けるが、2月分の販売開始は1月に
「GoTo」事業は2021年6月末ごろまで継続。少なくとも2月まで旅行代金の50%相当の補助を続けるが、2月分の販売開始は1月に
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