「ふるさとを自分の言葉で、英語で堂々と述べられる子ども」育成が目標 地方都市・豊岡の教育展望 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「ふるさとを自分の言葉で、英語で堂々と述べられる子ども」育成が目標 地方都市・豊岡の教育展望

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 いよいよ2021年春、兵庫県豊岡市には芸術文化観光専門職大学が開学する。教育統計では周りに大学生がいると進学率が上がるというデータもあり、今後への期待が高まるところ。劇作家・演出家の平田オリザさんの冠番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)では豊岡市の嶋公治教育長が前週に続きゲスト出演。豊岡の教育における展望を述べた。

豊岡市の嶋公治教育長
豊岡市の嶋公治教育長(※撮影時はマスクを外していただきました)

 嶋教育長は「豊岡が誇る教育者、東井義雄(1912~1991)は昭和30年代に、受験に対応できるような『村を捨てる学力』ではなく、まちを何とかしようとする『村を育てる学力』が必要と説いた。60年前に東井先生が言われたことと、今、我々がやろうとしていることはまさに一緒で、東井教育の現代的再生だと考えている」と話す。

 平田さんも「今、文部科学省が掲げるグローバルコミュニケーション教育は、東井先生の言葉を借りれば、『村を捨てる学力』なのではないか、と思う。豊岡で行っているコミュニケーション教育はまさに豊岡を国際社会にするための英語力。すべて地域からの発想でやっていくことが、グローバルになる。まさに豊岡が掲げる『ローカル×グローバル』なんです」と後押し。

 さらに、嶋教育長からは「豊岡の教育目標は、ふるさと豊岡のことを『自分の言葉』で、英語でも堂々と述べることができる子ども(の育成)。その場を与えることも必要で、オーセンティックにやるためには豊岡演劇祭でぜひ実践してほしい」と、提案も。

 平田さんは「現在行っている演劇的手法を用いたコミュニケーション教育が好評なので、統計を取りつつ、10年後には豊岡の中核を担ってくれるような人材が出てくればいいですね」とグローバルコミュニケーションを実装しつつある豊岡の子どもたちに期待を寄せた。

写真右が平田オリザさん、左はともに番組を進める田名部真理さん(※撮影時はマスクを外していただきました)
写真右が平田オリザさん、左はともに番組を進める田名部真理さん(※撮影時はマスクを外していただきました)


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2020/12/31/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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