「『プロセス』がいま、おもしろい」漫画家ひうらさとるさんに聞く、変化する制作の現場 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「『プロセス』がいま、おもしろい」漫画家ひうらさとるさんに聞く、変化する制作の現場

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 2011年の東日本大震災を機に夫の実家である兵庫県豊岡市に移住した、漫画家・ひうらさとるさんが、ラジオ番組『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)の中で、豊岡に暮らしながら漫画制作を続ける「環境」について語った。

写真左から田名部真理さん、平田オリザさん、漫画家・ひうらさとるさん(※撮影時にマスクを外していただきました)
写真左から田名部真理さん、平田オリザさん、漫画家・ひうらさとるさん(※撮影時にマスクを外していただきました)

 現在、漫画アプリでの連載も抱えるひうらさんは「子どもが生まれてから朝型になりました。子どもが起きてくるまでの間に描いて、子どもが学校に出かけてからまた描く。夕方6時には仕事を終えるようにしています」と語る。

 地方移住に関しても「(近年は)タブレットで描いた漫画を千葉に住むアシスタントにデータで送り、それを東京の出版社に送るという方法ですすめています。取材もZOOMになったし、資料もGoogleで3D画像が出てくる。2020年は特に東京に行くこともありませんでしたね」と、デジタル化が進む漫画制作の現場を披露した。

平田オリザさん(左)と、漫画家・ひうらさとるさん(右)
平田オリザさん(左)と、漫画家・ひうらさとるさん(右)

 ひうらさんは東日本大震災時には仲間の漫画家らと同人誌を発行、印税を全額寄付したり、またコロナの自粛期間には日替わりリレー漫画を制作。時には漫画の制作風景をネット配信するなど、新しい「発信」にもチャレンジしている。

「(人々は)『プロセス』が見たいんですよね。楽屋風景とか、どうやってやるのかとか。やってみたら反応もあって、おもしろかった」(ひうらさん)

 これに平田さんは「劇作家は(制作過程を見せても)おもしろくないだろうなぁ」と肩をすくめたが、ひうらさんは「でも(豊岡演劇祭の演目)『いきなり本読み!』なんかもそうじゃないですか? 『プロセス』って今、おもしろい。その点では城崎国際アートセンターで観るものも(いわゆる)『途中』のものじゃないですか。完成したものも観て『あ、こうやって変えたんだ』とかわかるのが面白い」とコメント。豊岡の文化拠点はクリエイターの好奇心も大いに刺激するようだ。

平田オリザさん(左)と、漫画家・ひうらさとるさん(右)
平田オリザさん(左)と、漫画家・ひうらさとるさん(右)

※番組では次週(1/14)も、ひうらさんに話を聞く予定。

※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/01/07/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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