源義経の軍勢も通った!播磨街道、物資の流れの要「古市」

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 源氏と平家が三草山の峠の両側で陣取り、平家は定石どおり、いよいよ明日になったら名乗りを上げて戦わなければならないので、今日の内に充分休息をとっておかなければならないと、休息をとりました。義経側はどうかというと、戦いに勝つには先手を取るものだと、夜のうちに三草の峠を越えて西の山口の平家の陣を奇襲するわけです。そういった話が、源義経伝説として、丹波で伝わっています。

◆古市

 丹波篠山市の地図をご覧になっていただきますと、地域の南西の部分を南北に舞鶴若狭自動車道が通っています。それに並行して国道176号が南北に通っています。この176号は大阪駅の北側から出発して、大阪平野の東の縦を北上して、箕面の近くで山地に突き当たると西へ、宝塚から北の山の中に入ってきたのが、ここを通るわけです。

 この176号は南に行くと摂津、北に行ったら丹後に抜けて行く道なんですね。そこに今、舞鶴若狭道と福知山線と、この176号が通っているわけで、この道といわば国道372号の交差する地に「古市」というJRの駅があります。この古市の所で南北道に対して京都から来る372号、東西の道路が交差しています。古い昔の時代からここで物資が集まって来て、取引が行われ“市”が立つようになりました。そういったことから、古市(丹波の)という地名が付いているわけです。

 現在の地名や交通ルートにも、背後に物資や人々の移動の歴史があったということです。

(解説:田辺眞人、構成:久保直子)

高城山から篠山盆地を望む
高城山から篠山盆地を望む

番組
ラジオ関西
田辺眞人・園田学園女子大学名誉教授と久保直子さん
田辺眞人・園田学園女子大学名誉教授と久保直子さん

『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』2021年1⽉7⽇放送回音声

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