要・警戒!新手の「コロナワクチン、PCR検査 便乗詐欺」芦屋で連続2件、被害食い止め対策強化 兵庫県警 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

要・警戒!新手の「コロナワクチン、PCR検査 便乗詐欺」芦屋で連続2件、被害食い止め対策強化 兵庫県警

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 「新型コロナウイルスのワクチン接種を優先的に受けられる」と誘導する新たな詐欺の手口が確認され、兵庫県警は特殊詐欺を取り締まる専門部隊を銀行のATMや商業施設に派遣し、警戒活動を行っている。

新型コロナウイルスの「ワクチン接種」便乗、新手の詐欺に注意〈※画像・兵庫県警提供〉
新型コロナウイルスの「ワクチン接種」便乗、新手の詐欺に注意〈※画像・兵庫県警提供〉

 1月6日、芦屋市在住の80代女性の自宅に、保健所職員を名乗る男から「ワクチンを2月から受けることができる。高齢者は先に受けられるので、ワクチン接種のために10万円振り込んでほしい」という内容の電話があった。さらに9日、また芦屋市で別の80代女性自宅に市の保険福祉局員を名乗る男から「75歳以上の高齢者は、5万円支払えばPCR検査を受けることができる」という電話があったことが確認された。いずれも芦屋署へ相談があり、被害を未然に食い止めることができた。このほか東京都内でも「ワクチンを優先的に接種できる代わりに予約金が必要だ」という電話が複数確認されているという。政府は、ワクチン接種を無料とすることを決めている(費用は国が全額負担・実施主体は市町村)。

 兵庫県内では2020年1月~11月(確定値)、特殊詐欺の認知件数が938件(前年同期比+349)、被害総額は約15億5400万円(+6億1700万円)と、2004年の統計開始以来最悪ペースに。「特殊詐欺総合対策本部」を設置した。
 兵庫県警によると、1回当たりの被害額は約100万円。神戸市西区在住の70代女性が介護施設へ入居する権利取得をめぐり、宅配便で現金を送付する手口で、数回に分けて4380万円だまし取られたのが、2020年の1回あたりの最高被害額だった。

兵庫県警は「電話でワクチンの接種やPCR検査を勧めることはなく、予約も始まっていない」と注意を呼びかけている
兵庫県警は「電話でワクチンの接種やPCR検査を勧めることはなく、予約も始まっていない」と注意を呼びかけている

 兵庫県警は1月15日から主に神戸市や阪神間の商業施設などに制服警察官を1日当たり約20人を派遣、特殊詐欺の「受け子」など行動が不審な人物に職務質問するなどの対策を取っている。兵庫県警生活安全企画課は「電話でワクチンの接種やPCR検査を勧めることはないし、予約も始まっていない。緊急事態宣言の再発令で、在宅中の高齢者が詐欺の電話を受けるリスクが高まる。不審な電話がかかってきたら、焦らずに最寄りの警察署へ相談してほしい」としている。

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