「うちのハンガーは『福かけ』です」オンリーワンを世界に発信する豊岡発の高級ハンガー | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「うちのハンガーは『福かけ』です」オンリーワンを世界に発信する豊岡発の高級ハンガー

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 日本の名だたるホテルやアパレルショップ、高級寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」などで使用されている高級ハンガーが「豊岡発」であることをご存じだろうか? 兵庫・但馬の魅力を発信するラジオ番組、『平田オリザの舞台は但馬』(ラジオ関西)に中田工芸株式会社会長の中田孝一さんが出演し、オンリーワンのモノづくりに対するこだわりを語った。

写真左から田名部真理さん、平田オリザさん、中田工芸株式会社会長の中田孝一さん(※撮影時にマスクを外していただきました)
写真左から田名部真理さん、平田オリザさん、中田工芸株式会社会長の中田孝一さん(※撮影時にマスクを外していただきました)

 約70年にわたり日本で唯一、手作りで木製ハンガーを製造している、ハンガー専門メーカーの中田工芸。早くからアパレル業界と手を組み、2007年からは自社ブランドも展開。ファッションの中心地でもある南青山にショールームも構え、全国から引き出物や卒業記念品としての注文が絶えない。2020年に兵庫県豊岡市にオープンした江原河畔劇場の公式グッズにもなっている。

 中田さんは「父(先代)はよく、うちのハンガーは『福掛け』だといってね。洋服も掛けるんだけど、幸福もかけるんですよって。ですから晴れの日のギフトとしても好評なんです」と話すと、劇作家・演出家の平田オリザさんも「目のつけどころがいいなあと思って。今の時代、モノがあふれているから贈り物に困るけれど、自分ではあまり買わない、でももらってうれしいのは、こんなハンガー。ラジオでお見せできないのがもったいない。触ると『あぁ、違うわ!』とわかるんですよね」と、機能性・デザイン性を兼ね備えた高級感あふれるハンガーを絶賛。

 中田さんは「『モノ』そのものはあふれかえっている。いくらいいものを創っても売れる時代ではない。欲しいと思ってもらうためにはストーリーがないといけない。どこでどんな人がどんな思いで創っているということを伝えることが重要で、まさに『モノ語り』が必要なんです。リアルショップとECサイト、SNSを駆使してそこをアピールしています」と語った。

 今ではヨーロッパや香港など海外との取引も多いという、中田工芸のハンガー。平田さんは「ブランドはやはり現地で買いたい。豊岡演劇祭でもそういったお手伝いができれば」と意欲を見せた。

 また、演劇ファンでもある中田さん。職場改善として豊岡市が主催する男女共同参画プログラム(演劇ワークショップ)を取り入れたり、異業種の方を迎えて話を聞く「但馬コネクション」というイベントを開催するなど、精力的だ。「(社員が)ワークショップで役割を演じるとね、生々しい意見もドンと言えるんですよ」(中田さん)。そういった話を受けて、平田さんは「豊岡には世界に発信するオンリーワンの会社が多い。またご紹介できれば」と締めくくった。


※『ラジコ』では放送後1週間はタイムフリーでの聴取が可能。番組では、平田オリザさんが、ともにパーソナリティーを務める田名部真理さんと、これまでの自身の話しや演劇界への思い、移住拠点となっている兵庫・豊岡、但馬地域について、トークを進めていく。

『平田オリザの舞台は但馬』
放送日時:毎週木曜日 13:00~13:25
放送局:ラジオ関西(AM 558khz / FM 91.1mhz)
パーソナリティー:平田オリザ、田名部真理

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平田オリザの舞台は但馬 | ラジオ関西 | 2021/01/28/木 13:00-13:25

放送後1週間聴取可能、エリア内無料 radikoプレミアム会員はエリア外聴取可

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