目を離せないラスト20分。タイトルにあるエンドロールの意味は? 映画『名も無き世界のエンドロール』が、1月29日(金)からOSシネマズミント神戸、アースシネマズ姫路、TOHOシネマズ梅田などで全国ロードショー。
複雑な家庭環境で育った、幼なじみのキダとマコト。そこに同じ境遇の転校生・ヨッチも加わり、3人は支え合いながら青春を送る。しかし20歳の時に、ヨッチが突然いなくなってしまう。
彼らの元には、政治家の令嬢でトップモデルのリサが現れ、興味を持ったマコトが食事に誘うが、全く相手にされない。キダは「住む世界が違うからあきらめろ」と忠告するが、マコトは仕事を辞めてこつ然と姿を消す。
2年後、裏社会に潜り込んだキダは、ようやくマコトと再会する。マコトは、リサにふさわしい男になるために、会社経営者になっていた……。
キダを演じる岩田剛典とマコト役の新田真剣佑、初共演が実現した。岩田の主演がまず決まり、相手役として新田の名前が挙がったという。佐藤祐市監督は、「今最も勢いがある役者さんで、どの出演作を観ても惹きつけられる」と新田を称えている。
新田は撮影に臨むときの気持ちを振り返って「岩田さんとは初共演だったので、初日から幼なじみで親友という雰囲気を出すのは難しかったです」と語り、「でも、ご飯に一緒に行ったりしてすぐに仲良くなりました」と相性の良さを強調した。
一方、主演の岩田は「まっけんも杏奈ちゃん(ヨッチ役の山田杏奈)も、自分とは世代の違う役者さんでしたので、すごく刺激をもらいました。自分はお兄さん的な感じでした」と現場の様子を明かしている。
この作品の重要なシーンが神戸などで撮影されている。冒頭のシーンは大丸神戸店東側の明石町筋、ラストのクリスマスイベントは神戸ポートピアホテルと市民広場(ポートアイランド)だ。キダとマコトとヨッチの高校時代の場面として描かれるバス通りは上北古市民公園付近(神戸市西区神出町)で、最後に写真を撮る海岸は淡路島・南あわじ市の海の展望広場。ファミレスは三田ウッディタウン、板金塗装屋は丹波市内。