阪神甲子園球場(西宮市)で3月19日に開幕する、第93回選抜高校野球大会の出場校に、兵庫県からは県立東播磨高校が21世紀枠で、神戸国際大学附属高校が近畿地区一般枠で、それぞれ選ばれた。東播磨は春夏通じて初めての甲子園出場、神戸国際大附は4年ぶり5度目のセンバツ出場となる。
東播磨は昨年秋の県大会で準優勝し、初出場した近畿大会では市立和歌山高校との初戦に1対2で惜しくも敗れたが、コロナ禍の中でビデオ会議アプリを使ったミーティングの実施や、会員制交流サイトを使っての個別指導を行うなど、ICT=情報通信技術を駆使した活動が評価された。
一方、昨年秋の県大会で優勝し、近畿大会でベスト8入りした神戸国際大附は、1、2年生に加えて3年生の一部もグラウンドに集合して決定の連絡を聞いた。
青木尚龍監督は「まずはホッとした。今年は特別な大会。昨年は春・夏の(全国)大会がなかったので、いろいろなことを背負って、ありったけの力を出して、将来記憶に残るプレーができたら最高」とコメント。そのうえで選手たちには「世間がこんなとき(新型コロナウイルス感染拡大で大変な状況下)で、亡くなった方、苦しんでいる方も大勢いる。相当な覚悟を持って、手を抜かず精一杯、目一杯やってほしい」と選手たちに期待を寄せた。
なお、兵庫から2校が出場するのは2017年の89回大会以来、4年ぶり。組み合わせ抽選会は2月23日に予定されている。