【田中大貴(以下、田中)】 そういう思いも、「39矢野基金」などにつながっているのでは?
【矢野監督】 そうやね。それも、ファンの人と僕らがつながっているなか、社会になにか還元というか、「僕らがいま何かできることを」という思いでやっています。赤星(憲広さん)とかがよくコマーシャルとかで出ていましたが、本当に元気づけて「頑張ってください」と思ってもらっているかもしれないですが、元気になって帰ってくるのは、むしろ僕らのほう。「電動車椅子のおかげで今までひきこもって前にいけなかった自分が、自分からみんなに挨拶にいけるようになった」とか言ってくれる女の子とがいて、力になれているんだなと。応援しているはずが、応援されてかえってくる。そういうもので、なにかこれからもつながりを持ちたいというのもあるし。プロというのは、そういうところでは、みんななにかチャレンジしてほしいなというのはありますね。
【林】 子どもに笑顔を届けたいってすごい! 大ちゃん、言ったことある?
【田中】 言いたいけど、言えないですよね、なかなか。
【セオリー】 「39矢野基金」は、矢野さんが現役最後の2010年からスタートして、もう10年になりますよね。筋ジストロフィーという病気を持つ方々へ毎年電動車椅子を送って支援したり、大阪府下の児童養護施設の野球大会などを支援したり、矢野さんが先頭にたって啓蒙活動をされています。お金がすべてではないが、実際お金がかかるもの。高いものでは250万円以上にもなりますが、矢野さんは10年間で4000万円以上寄付されています。金額というわけではないですが、矢野さんが「やるからには続ける」とやってらっしゃいます。
【林】 微力ですが、なにかさせてください! ぜひ応援したいです。
【矢野監督】 ぜひぜひ!
【セオリー】 毎年1回、運営委員会というものがあり、寄贈したお子さんからビデオレターが来るんですよ。
【矢野監督】 本当に涙が出ます。
【田中】 さて、今回は、2021年の抱負、言葉を書いていただこうと思います。