阪神電車「西元町」駅からほど近い宇治川商店街内(メルカロード宇治川/神戸市中央区)にあるのが、「ジョイエール宇治川店」。日新信用金庫宇治川支店の北側にあり、開店当時からのイメージカラーであるショッキングピンクのあざやかな看板が際立つ。
このお店は、青果、鮮魚、精肉、総菜、グロッサリー、日配品を取り扱い、日常生活に間に合う、地域密着の「中規模スーパーマーケット」である。各店舗が個人経営の商店の集まりで、宇治川商業協同組合がレジなどスーパーマーケットとして運営。“ワンストップショッピング”、“集中レジ”というスタイルは、今のスーパーでこそ主流だが、始めた当時はかなり注目されていた。
ただし、ジョイエール宇治川店は、建物の耐震基準により、一度、2019(令和元)年5月18日に閉店している。
それでも、平成2年から人々のニーズに応えながら29年間営業を続け、地域とも密接にとけ込んでいたため、宇治川商業協同組合として自主再建し、2020(令和2)年12月にリニューアルオープンした。
「各経営者や従業員が『フレンドリー』をモットーに、お客さまにとって何が大事か、何が必要か、どうすれば楽しく来店していただけるかを毎日考え続け、上質な店舗を作っている」と語るのは、宇治川商業協同組合代表理事の上田幸雄さん。
店舗の魅力は、さっと回ればすべて揃う、その“サイズ感”。また専門店で協同組合を作り、スーパーを展開しているので、それぞれの部門に目利きのある専門家が常駐。それにより、その日のおすすめ商品、調理の仕方、献立のアドバイスなどを気軽に聞くことができる環境でもある。
手作りのお総菜も充実していて、その場であったかご飯も提供してくれる。