今年は「平年値」が10年に1度更新される年 年々上昇する気温にみる地球温暖化

LINEで送る

この記事の写真を見る(1枚)

 2021年は天気予報の世界で大きな変化がある年。それは、「平年値」が変わるということ。お天気キャスターとして活躍する気象予報士・防災士の正木明さんが、自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、「平年値」からみた地球温暖化の傾向について解説した。

気象予報士・防災士の正木明さん
気象予報士・防災士の正木明さん(写真:ラジオ関西)

「平年値」とは、その時々の気象(気温、降水量、日照時間等)や天候(冷夏、暖冬、少雨、多雨等)を評価する基準として利用されるとともに、その地点の気候を表す値として用いられるもの(気象庁ホームページより引用)。日本では1921年から1950年までの期間の平年値が最初。30年平均されたものが10年ごとに更新される。例えば、今から10年前の2011年から使われていた平年値は、1981年から2010年までを平均した値。今年から使われる平年値は、1991年から昨年(2020年)までの30年間の平均になる。

 そのなかで、以前の平年値を比べた際、大阪の気温データをみると、40年前に用いられた1961年から1990年までのものは、16.2℃。そして、これまで使っていた1981年から2010年までの平年値は、16.9℃だった。

「大阪のデータをみても、昔に比べて温度がどんどん上がっているというひとつの結果が出てくる。昔の平年値と今の平年値を比べることによって、大きな大気の流れもわかる」と正木さん。地球温暖化が実際進んでいるのかどうかの指標にもなっているという。

 今年から使われる新しい平年値について、放送のあった2月1日時点では気象庁からデータは公開されていない。ちなみに、大阪の気温について、最新の平年値を正木さんが全部手作業で計算すると、大阪はとうとう17℃台に突入し、17.1℃になったそう。30年前から、実に1℃も上昇していることになる。

「今年から新たな平年値が使われる年になるが、昔に比べて、気温がどんどん上がってきている。その上がってきている平年値を使う時代なんだということを認識すべきなのかと思う」と、正木さんは平年値を通じて鮮明になっている地球温暖化を危惧していた。

※ラジオ関西『正木明の地球にいいこと』2021年2月1日放送回より


◆『正木明の地球にいいこと』ホームページ

LINEで送る

関連記事