「与えられたポジションで100パーセントの力を出すのがプロ」ヴィッセル神戸DF山川哲史インタビュー全文(1) | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「与えられたポジションで100パーセントの力を出すのがプロ」ヴィッセル神戸DF山川哲史インタビュー全文(1)

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――昨シーズン、プロ1年目について、ご自身で点数をつけるとしたら?

これは難しいですね……。無難に、100点満点中、50点にしておきます(苦笑)。

――個人としてのよかったこと、成長した部分は?

試合に(シーズン)途中から出れるようになり、JリーグやACLを経験することができました。特にACLではコンスタントに出させてもらって(※2020年11月からのカタール集中開催時、6試合中5試合に先発出場)、いろんなことが学べたと思っています。逆に、試合に出ていないときも「試合に出る」という目標をもって、モチベーションを落とさず、自分としては最大限の準備をしていました。(点数をつけた)「50点」は、そういった部分(がよかった)かなと思います。

「残りの50点」(反省点)としては、チームの勝利に直接貢献できたという実感があまり持つことができなかったので、そこは今年の課題です。

――山川選手にとっての昨年の大きな出来事としては、右サイドバックでのプレーかと思われます(※本職はセンターバック)。J1第32節のガンバ大阪戦で初めてそのポジションに入りましたが、監督から「右サイドバックでいくぞ」と伝えられたときの心境は?

最初、練習で右サイドバックをやったときは、「数合わせなのかな?」と思ったのですが、やってみたらできないこともなく、「できるな」という感じでした。そして、実際に試合形式の練習で、スタメン組の右サイドバックに入ることになり、これまで右サイドバックでプレーしたことが一度もなかったので、それをプロの舞台でいきなりやることに不安はありました。でも、与えられたポジションで100パーセントの力を出すのがプロの仕事。そこは試合に入る前には気持ちの整理ができ、万全の状態で臨めたと思います。

――センターバックとサイドバックの違いは? また、サイドでプレーする醍醐味とは?

守備でいうと、センターバックとサイドバックの1対1は、全然種類(プレースタイル)が違うもの。センターバックでは、基本的には相手が後ろ向きだったり、裏のスペースがそこまでない状態での1対1のシーンが多いです。一方、サイドでは、特長ある相手のスピードに合わせながら、広大な裏のスペースも気にしながらの対応になるので、そういう難しさもありつつ、そのなかにも(相手をどう抑えるかという)面白さを感じてプレーしています。

攻撃面では、センターバックは、ビルドアップ(組み立て)のところで、周りの選手がやりやすいようにプレーするのが、まず(攻撃では)求められること。サイドバックは、クロスからのアシストや、自分が前に出てゴールを決めることができるなど、チームに直接結果として直接貢献できるポジションでもあると思うので、そこは魅力だと思います。ただし、その分、ゴールに直結するプレーが多くなるので、そこは今後、精度を高めていかなければいけないと思っています。


※インタビュー(2)に続く

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