――丹波市では、赤井直正の黒井城跡と興禅寺、水分かれ公園、柏原陣屋跡や石像寺も取材しました。自然と歴史、栗をはじめとする旬のおいしいものもたくさんあるので、季節ごとにゆっくり巡りたいですね。
【飯塚局長】 丹波市も豊かな自然があり歴史・文化資源も豊富です。個人で、ゆっくりも良いですが、ボランティアガイドと一緒にまわるのもおすすめです。旧6町単位にグループがあり、歴史や地域のことをよく勉強しておられます。イベントに併せて来られるのもおすすめです。
柏原城下町では、10月に「柏原藩織田まつり」が開催されます。一昨年、私も織田信休(のぶやす)公に扮し参加した武者行列もあり、秋の味覚も楽しめます。毎月、定期市も開催されています。柏原八幡宮では、2月17日深夜から18日の未明にかけて、提灯の灯りの中で日本最古の厄神神事「青山祭壇の儀」(柏原厄除大祭)が行われます。丹波市には三つの宝「栗・黒大豆・大納言小豆」やおいしいお酒があります。市内29店舗で「丹波大納言小豆ぜんざいフェア」が2月18日まで開催されています。四季を通じて足を運び舌鼓を打ちながら丹波路を楽しんでください。
――各地で町おこし、地域振興をされている方が地域を盛り上げる努力をされていますね。
【飯塚局長】 地域全体が『麒麟がくる』で盛り上がったのも、「八上城麒麟がくる委員会」委員長・小野健二さん、「黒井城跡地域活性化委員会」委員長・吉住孝信さんによるところが大きいと思っています。丹波地域は、人口減少・少子高齢化により小規模な集落が急増しています。
一方、「福住地区まちづくり協議会」顧問・佐々木幹夫さんが活躍されている福住もそうですが、近年、若者の移住が増え、廃校や古民家を活用した店舗等も相次ぎオープンし、「おしゃれな田舎丹波」というイメージも定着しつつあります。またポストコロナ社会における移住先としても注目を浴びています。
丹波県民局では、移住環流プロジェクトや地域再生大作戦、今年度からは2030年に向けアメリカのシリコンバレーをイメージしたシリ丹バレープロジェクトをキックオフしました。地域活性化のために熱い想いで活躍される多くの方がおられることは心強いです。共に丹波地域の元気づくりに取り組みたいと思います。
――飯塚局長、ありがとうございました!
【兵庫県丹波県民局・飯塚功一局長からの番組リスナーへのメッセージ】
「大河ドラマ『麒麟が来る』の放送を機に、丹波地域の魅力を発信し、ファンになってもらおうと、この番組は45回に渡って放送されてきました。番組は好評で、2回のバスツアーもそれぞれ定員の4倍以上の応募があったと聞いています。これも、取材予定のイベントがコロナ禍で中止になるなか、田辺先生と久保さんが内容を工夫し、また地名等の由来の紹介や、歴史・文化をはじめ丹波の魅力を分かりやすく伝えてくださったおかげだと、改めて感謝申し上げます。
丹波地域には、紹介し切れなかった魅力がまだまだたくさんあります。“光秀ロス”“兵庫丹波ロス”にならないよう、『光秀ゆかりの地』はもちろん、多くの魅力ある観光情報を掲載しているウェブサイト『ぶらり丹波路』にアクセスし、緊急事態宣言が解除になれば、ぜひ、足を運んでいただけたらと思います。最後になりますが、取材に協力くださった地域の皆さん、そして、これまで番組をお聴きくださったリスナーの皆さんに感謝申し上げます。本当にありがとうございました」
『ラジオで辿る光秀ゆかりの兵庫丹波』2021年2⽉11⽇放送回音声