過激派組織「イスラム国」(IS)の人質となったダニエル・リューはトルコ国境付近からアレッポ、ラッカ、と次々に送られていく。拷問を受けたり、脱走したり、恐怖と絶望の日々を過ごす。これを知った家族の衝撃と苦悩。
1年以上にわたってISに拘束されながら、奇跡的に生還したデンマーク人写真家の実話を映画化した、『ある人質 生還までの398日』が2月19日(金)からシネ・リーブル梅田、京都シネマで、3月5日(金)からシネ・リーブル神戸で公開されます。
デンマークの体操選手・ダニエルは負傷して選手生命を絶たれ、ずっと夢だった写真家になることを決意します。戦場カメラマンの助手として訪れたソマリアで、サッカーをする子どもたちの生き生きとした表情を見て、戦争の中の日常を記録することこそ自分の仕事だと確信。撮影旅行先としてシリアを選びました。
しかし、トルコ国境近くのアザズで撮影中に突然、拉致されます。ダニエルが予定の便で帰国しなかったため、家族は人質救出の専門家・アートゥアに連絡します。アートゥアは誘拐犯を突き止め、接触。身代金を要求されますが、テロリストと交渉しない方針のデンマーク政府からの支援は期待できませんでした。
ダニエルはさらにラッカへ移送され、同じように拘束されている他国のジャーナリストらにアドバイスを受けます。
家族は要求額を集められなかったため、用意できた分の金額を提示しましたが、犯人側は激怒し、身代金を一気に引き上げます。怒りはダニエルにも向けられ、天井から吊るされて拷問を受けます。
厳しい要求を突き付けられ、絶望しそうになる家族。ダニエルの運命は……。