中学生レーサーJuju 2021年の舞台は「F4 US」 テスト走行で早くもポールポジションタイム上回る | ラジトピ ラジオ関西トピックス

中学生レーサーJuju 2021年の舞台は「F4 US」 テスト走行で早くもポールポジションタイム上回る

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 女子中学生レーサー、Juju(ジュジュ)こと野田樹潤さんの、2021年の戦いの舞台が米国の「F4 UNITED STATES CHAMPIONSHIP」(F4 US)に決まった。所属チームも決まり、全く新しい環境での再スタートとなる。Jujuは「デンマークF4選手権を目指していた昨年の今頃と同様、期待と不安が半々ですが、『負けても、負けても、あきらめない』精神で頑張ります」と話している。

 Jujuは、2020年にデンマークで開かれたF4選手権「F4 Danish Championship」に初参戦。デビュー・ウインを果たし、すべての公式予選でポールポジションを獲得するなど潜在能力を開花させた。2月で15歳となる2021年は、舞台をアメリカに求め、新たな成長を目指していた。

「F4 US」は、デンマーク選手権と同様、FIA(国際自動車連盟)が定めた国際規格に基づくレース。2020年は18レースに41人がエントリーし、各レースとも約30人が激戦を繰り広げた。2021年は3月に開幕し、11月まで全米6か所で計18レースが予定されている。

 カーレースがメジャーなアメリカだけに、参加台数もデンマークを上回る。サーキットも多いため、開催される場所も毎回変わる。デンマークでは経験しなかった超高速サーキットも多く、優れた適応力を見せたJujuにとってもハードルが一段と高くなる。

 Jujuが所属することになったジェイ・ハワード・ドライバー・ディべロップメントは、インディカーで活躍し、2006年のインディプロシリーズでチャンピオンになったジェイ・ハワードが立ち上げたチーム。2020年は選手5人がエントリーし、チームのポイントランキングは3位という成績を収めている。2021年はJujuも唯一の女子ドライバーとして参加。活躍が期待されている。

ジェイ・ハワード氏(右端)のもとで新たな戦いに挑むJujuと野田英樹さん。練習マシンの前で。(写真提供:NODA Racing)
ジェイ・ハワード氏(右端)のもとで新たな戦いに挑むJujuと野田英樹さん。練習マシンの前で。(写真提供:NODA Racing)

 デンマーク選手権では監督を務めた父の野田英樹さんも、ジェイ・ハワード監督のもとでチームにエンジニアとして参画。「チームとしての歴史は浅いが、トップカテゴリーをドライバーで経験したジェイが率いるチームだけに、勝つために必要なことはよくわかっている」という。

 株式会社Tポイントジャパンと株式会社ミキハウスが引き続きメインスポンサーとなるが、アメリカを拠点に多彩なビジネスを展開し、F1チームを支援した実績があるグローバル企業「ROKiT」がJujuを育成ドライバーとしたことで、同社の支援も受けられるようになった。

開幕をにらんでテスト走行も始まった(写真提供:NODA Racing)
開幕をにらんでテスト走行も始まった(写真提供:NODA Racing)

 Jujuはすでにテスト走行を始めており、アラバマ州バーミンガムでは、早くも2020年のポールポジションタイムを上回った。「昨年のデンマークのように走り込めるようなホームコースがあるわけではなく、参戦するほとんどのレースが、一度練習できる程度で挑まなくてはならない。苦戦して当然。その経験がJujuの成長につながる」と野田さん。Jujuも「自分ができることをブレずに一つひとつこなしていきます。応援よろしくお願いします」と前を見据えている。

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